
新日本で味わった屈辱と反骨心。タイチがヘビー級転向を決意した内藤の一言とは…
ヘビー級転向
――鈴木軍での活動中、2018年にヘビー級へ転向されました。決意のきっかけは?
タイチ:特に意識していたわけじゃないけど、気づいたら体が少しずつ大きくなっていったんだ。それに、ファイトスタイルもジュニアの戦い方とはだんだん合わなくなってきて、結果も思うように出せなかった。
体も重くなって速い動きもできなくなってきた時に、内藤とシングルで当たって。その時、内藤から「もうアンタはヘビー級と変わらないじゃないか。力もあるし、ヘビーでもやれると思うよ」って言われてさ。
それがけっこう響いたんだ。いろいろ考えて、「じゃあジュニアでくすぶっているより、ヘビーで一勝負してみようか」と。自分への挑戦だった。
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――転向から半年後にはNEVER無差別級王座を獲得するなど、すぐに結果を出しました。
タイチ:そうだったな。だからヘビー級に転向してから「ああ、やっぱりこっちだったんだな」って実感したよ。
――素人目線だと、ヘビーとジュニアの違いは“体重差”くらいの印象ですが、実際にはどんな違いがありますか?
タイチ:全然違う。スピードも違うし、試合の運び方もまるで別物だ。100kgなくてもヘビーでやってる選手はいるし、体重が軽くても結果を出すやつはちゃんと出す。単純な体重差だけじゃない。
――ザック・セイバーJr.選手とはタッグを組み、IWGPタッグ王座も獲得されました。今ではザック選手もすっかりヘビーの体ですよね。
タイチ:ちょうど「そろそろお互いシングル路線に行くか」って話してた頃から、ザックの体がデカくなり始めた。
自分に足りないのは“体の大きさ”だって本人も気づいたんだろうな。そこから一気にシングル戦線に向かっていった。ビーガンだから太りにくいけど、当時は本当に一日中食べてたよ。体重を増やすのは相当大変だったはずだ。
<#3に続く>
<インフォメーション>
10月19日(日)、北海道・石狩市立花川南中学校の体育館で「くまじろう!ちきゅうをすくえ!presents NEW JAPAN ROAD in ISHIKARI ~タイチ凱旋興行~」が開催。詳しくは新日本プロレス公式サイトをご覧ください。また試合は動画配信サービスNJPW WORLDでお楽しみください。