4日、新日本プロレス・神奈川大会にて、ボルチン・オレッグ&矢野通&エル・デスペラード&KUUKAI&タイガーマスクが、ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)のEVIL&ドン・ファレ&DOUKI&SHO&ディック東郷と10人タッグで激突した。
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この試合は、10・6後楽園のIWGPジュニアヘビー(王者デスペラードvs挑戦者DOUKI)、10・11所沢のIWGPジュニアタッグ(王者SHO&DOUKIvs挑戦者デスペラード&KUUKAI)、そして10・13両国のNEVER無差別級(王者ボルチンvs挑戦者EVIL)に向けた前哨戦。

ゴング前、SHOがマイクを握り「なんでオマエ(デスペラード)が(IWGPジュニアヘビーの)ベルト持ってんだよ!本物のチャンピオンはコッチ(DOUKI)やろうが!」と暴言。
場内が大ブーイングの中、試合はDOUKIとデスペラードの先発でスタート。SHOの乱入から2対1の攻撃を受けるも、デスペラードは切り抜けてKUUKAI(クーカイ)にスイッチ。
新日本プロレス初参戦のKUUKAIは、2017年3月みちのくプロレスでデビュー。メキシコ無期限武者修行中の22年12月末に同団体を退団すると、以降はフリーとしてメキシコ各地で活躍。10・23に開幕する『SUPER Jr. TAG LEAGUE』では、KUUKAIとタッグを組んで出場するとデスペラードが参戦表明している。

そのKUUKAIが華麗なティヘラとドロップキックでH.O.Tを翻弄。中盤はボルチンが豪快なショルダータックルでH.O.T勢をまとめて吹き飛ばし、EVILをボディスラムからジャンピングボディプレスで圧倒。さらにDOUKIにボルチンシェイクからボルチンズリフトを決め、会場を沸かせた。
終盤はKUUKAIと東郷の攻防へ。激しい読み合いの末、KUUKAIがデスペラードの援護を受けて東郷にトルニージョアタック。そしてカンシオン・デ・クーナで叩きつけ、3カウントを奪取。初陣を白星で飾った。
だが勝利の余韻も束の間、勝ち名乗りを上げる本隊にH.O.Tが背後から奇襲。EVIL&DOUKIはボルチンとデスペラードからそれぞれベルトを強奪すると「俺らのもんだ!」と叫びながら会場を後にした。
10月の三大タイトル戦は、抗争激化を予感させる波乱の幕開けとなった。
