
◇明治安田J2リーグ第31節 北海道コンサドーレ札幌 0-3 ベガルタ仙台(2025年9月27日 大和ハウス プレミストドーム)
明治安田J2リーグは9月27日に7試合が開催され、昇格プレーオフ争いを繰り広げるベガルタ仙台が、アウェイで北海道コンサドーレ札幌に3-0で快勝した。
“音のないサッカー”で共生社会への一歩!JCカップ全国大会で得た特別な体験。国際大会開催は9月27日、28日開催
前節勝利を収め、連勝を目指した両チーム。ホームでサポーターの声援を受け、プレーオフ争いに食い込みたい札幌だったが、みちのくダービーを制した勢いそのままに乗り込んできた仙台が、試合巧者ぶりを見せつけた。この勝利により、仙台は勝ち点差で並ぶ上位チームを追走し、プレーオフ圏内を強固なものとしている。
試合開始からアウェイの仙台が主導権を握る積極的な攻撃を仕掛け、札幌ゴールを脅かす展開が続いた。膠着状態を破ったのは39分。仙台のフリーキック(FK)がペナルティエリア付近まで上がっていたDF奥山政幸にわたり、そこからMF相良竜之介へパス。FW宮崎鴻との見事なワンツーでゴール前に抜け出した相良が、冷静にゴール右へ流し込み仙台が先制点を奪う。さらに、前半アディショナルタイム3分。ゴール正面からのFKをMF山内日向汰が直接ゴール右隅に突き刺し、前半だけで2点リードとしてハーフタイムを迎えた。
後半、巻き返しを図る札幌が何度も仙台ゴールに襲い掛かるが、仙台の守備陣は集中力を切らさず、体を張った対応で決定的なチャンスを与えない。そして後半38分、ペナルティエリア手前からのMF鎌田大夢のパスを、途中出場のDF石尾陸登が右足で豪快に叩き込み、勝負を決定づける3点目を奪った。その後、意地を見せたい札幌の反撃も、最後まで得点には結び付かず、試合は終了のホイッスルを迎えた。
昇格争いの渦中にある仙台としては、連勝で勝ち点3という目標を達成。アウェイで3得点完封という文句なしの快勝は、チームの自信を深めるものとなった。これでさらに得失点差を改善し、次節は連勝を伸ばして一気に上位との差を詰めたいところだ。
一方、ホームでサポーターの前での勝利を渇望していた札幌にとっては、あまりにも力の差を見せつけられる試合となってしまった。前節の逆境を跳ね返した勝利の勢いを繋げられなかったことは痛恨で、今後のプレーオフ争いを考えると、早急な立て直しが求められる。
記事/まるスポ編集部