
今年6月21日の代々木大会で待望の復帰を果たした壮麗亜美。真夏の祭典「5★STAR GP 2025」では、朱里が不在のGod’s Eyeを背負い、その存在感を改めて見せつけた。リーグ戦を終えて彼女が今、胸に秘める新たな「目標」とは何なのか。戦いの中で生まれたタッグパートナー、レディ・C選手との絆とゴッデス王座について話を聞いた。(取材・文/大楽聡詞)
真夏の激闘を振り返る――「5★STAR GP」の手応え
――今年6月、約1年ぶりに復帰されました。その直後、7月からスタートした「5★STAR GP」を振り返っていただけますか?
壮麗:“優勝”を目標に掲げていたので、決勝トーナメントには進めたものの、早い段階で敗れてしまったのは本当に悔しかったです。
自分の中では、もっと上に行けるはずだという確信があった。応援してくれるファンの期待に応えられなかったことが非常に強く心に残っています。
壮麗亜美待望のリング復帰!誓う「地元・福島でのビッグマッチ」と「アーティスト王座」への挑戦
――壮麗選手が出場したBLUE STARS Aブロックは、安納サオリ選手やボジラ選手、飯田沙耶選手らがエントリーしました。特に印象に残っている試合はありますか?
壮麗:やはり最終戦のボジラですね。ボジラがスターダムに現れたのは、私の復帰戦だった6月21日の代々木大会。
あの大会で舞華が欠場、「私がパワーファイターとしてスターダムでのし上がってやるぞ!」と思っていた矢先に、ボジラが現れたんです。だから、6月21日からメチャクチャ意識していました。
――身長183cm、体重91kgという規格外のボジラ選手に対し、特別なライバル心があったのですね。
壮麗:5★STAR GPのリーグ最終戦の時点、同じブロックで安納サオリ選手が5勝1敗1分けで勝ち点11、ボジラ選手が4勝2分けで勝ち点10で、すでにブロック突破を決めていました。
その時、私は4勝2敗で勝ち点8。ただ、5★STAR GPの行方は関係なく、「とにかくボジラに勝ちたい!」という気持ちがものすごく強かったのを覚えています。
――その結果、大怪獣“ボジラ”を抱え上げて、必殺技“雷の如く”を決め、見事3カウントを奪取しました。
壮麗:本当に嬉しかったですね。5★STAR GP期間中、誰と戦っていても、常にボジラ選手のことが頭の片隅にありましたから。