12月28日の試合を最後に左膝手術のために欠場する高尾蒼馬
12月28日、愛知大会を最後にDDTプロレスリングの高尾蒼馬が左膝手術のため、欠場に入る。だが驚くべきことに現時点でも正確な病名は判明していない。「手術をして中を見てから決まる」という異例の状況の中、欠場を目前に控えた高尾に、怪我の経緯と現在の心境を率直に語った。(取材・文/大楽聡詞 文中敬称略)
■6年前からの違和感。二転三転した診断結果
――12月28日愛知大会を最後に欠場。左膝の手術に踏み切ると発表されました。改めて、現在のコンディションと経緯を教えてください。
高尾:もともと6年くらい前から膝を痛めていたんです。でも、ずっと正確な診断が出なくて……。これまで何度もMRIを撮ってきました。去年も撮って一度診断が出たんですけど、結局そのまま放置して試合を続けていたんです。
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今回、たまたま別の病院に行く機会があって、「去年の診断はこれでした」と伝えたら、「君、多分それ(診断名)違うよ」と言われてしまって。
――診断結果が間違っていた可能性があるということですか?
高尾:間違っているというか……最初の時も、結果は出たけど完全には特定できていなかった。別の病院でMRIを撮っても、「やっぱり(原因が)はっきり出ない」と言われました。最終的には「膝の中を直接開けて見てみるしかない」という結論に至ったんです。
――「開けてみるしかない」というのは、かなり大きな決断ですね。
高尾:そうですね。内視鏡のようなもので穴をあけて、中の様子を見て判断することになります。そこからそのまま手術に入るのか、改めて方針を決めるのか。正直言うと、今の自分にもまだ分からない部分が多いんです。
――では、復帰時期についても…
高尾:全く決まっていないです。でも、逆に言うと「大したことがなければ早く帰ってくる可能性」もあります。本当にずっと痛みを抱えながらやってきました。僕が新宿歌舞伎町で店長をしているBAR『ドロップキック』での接客中も痛むことがよくありましたから。
