
7日、千葉・東金アリーナで「永田裕志 Produce Blue Justice XVI ~青義奉謝~」が開催。メインイベントでは永田裕志と1.4東京ドームで引退を迎える棚橋弘至が8年ぶりのシングルマッチで激突した。両者はこれまで17度のシングルで対戦し、今回は事実上の“ラストシングル”となる注目の大一番。
序盤はロックアップからのリストの取り合いに始まり、永田がサッカーボールキックや腕ひしぎ逆十字、アームロックで攻め込むと、棚橋も低空ドロップキックやドラゴンスクリューで応戦。中盤以降は雪崩式エクスプロイダーやナガタロックⅡなど大技が飛び出し、張り手とエルボーの応酬では互いに意地とプライドをぶつけ合う展開へ。だが最後は棚橋がハイフライアタックからハイフライフローへと繋ぎ、激闘に終止符を打った。

試合後、永田は「現役を続ける身として最後ぐらい勝ちたかったけど、残念ながら勝てませんでした。引退まで残り少ない棚橋弘至の執念にやられたかもしれない」とコメント。さらに「一発一発に魂を込めてぶち込み合う闘いをしたかった。8年ぶりに受けた棚橋の張り手、エルボーは本当に効いた」と振り返った。
また、プロモーターとしての立場についても触れ「去年よりお客様が入ってくれて嬉しかった。ただ、俺と棚橋が闘ってお客様が来るようじゃダメ。今の若い世代が力をつけて、彼らの力で会場が満員になるようになってほしい」と語り、未来を担う選手への期待を口にした。

最後に「もし1月佐倉大会、上手くできるようならそこでウルフと組んでもやってみたいなと思います」と新たな挑戦への意欲で締めくくった。
互いに尊敬と意地をぶつけ合った姿はラストシングルにふさわしく、ファンの胸に熱く深く刻まれたとともに、プロレスの尊さをあらためて教えてくれた。
記事/ミライカ