
2020年5月に結成された5人組“ダンステロリスト集団”「O-MENZ」。メンバーは般若(はんにゃ)、おかめ、隈取(くまどり)、狐(きつね)、阿形(あぎょう)。本名、素顔、年齢、身長は隠されメンバー全員がお面をかぶるミステリアスなダンスパフォーマーユニットだ。昨年12月28日両国国技館、メンバーの“隈取(くまどり)”がプロレスデビューを果たした。ずば抜けた身体能力を武器にプロレスファンの度肝を抜く技を披露!今回、8月30日ひがしんアリーナで4戦目を迎える“謎多き”隈取に話を聞いた。(取材・文/大楽聡詞)
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幼い頃からずば抜けた運動能力の持ち主
――隈取選手の出身地はどちらですか?
隈取:神奈川県です。都会でもなく自然豊かな地域でもなく、どちらにも行けるような場所でした。少し電車に乗れば海や田んぼにも行けますし、東京にも出られる。何でもあるけど、微妙に何もない…そんな中途半端な場所です。
――昔から身体能力は高かったですか?
隈取:スポーツテストでは誰にも負けたことがないですね。小学1年生の体育の時間、体育館に入ったら6年生が使った一番大きな8段の跳び箱が片付けられずに置かれていました。
1年生は3段を跳べたら合格レベル。先生が「しょうがないな、片付けるか」と跳び箱に向かった時、僕は走って先生を追い越し、8段の跳び箱を跳んだんです。その時に「運動神経良いかも…」と気づきました。
――持って生まれた身体能力が羨ましいです。ところでスポーツはされていましたか?
隈取:小学1年から中学1年までサッカーを続けました。中学に入るとオフサイドを厳しく指摘されるようになり、ルールを理解できず中学で辞めてしまいました。