
15日、新日本プロレス、大阪城ホール大会が開催された。IWGPジュニアタッグ王座の初防衛戦となる第4試合。YOH&マスター・ワトが迎え撃つのは、金丸義信&SHOのH.O.T極悪コンビ。だが、開始早々、予想外の展開が会場を揺るがせた。
YOHが石森太二に勝利しBブロック突破!6.1藤田晃生との決勝戦へ
観客騒然!DOUKIがH.O.Tに電撃加入

金丸は右腕を三角巾で吊った姿で登場し、レフェリーに何やら訴える。SHOがマイクを握ると、「オメーのせいだ、マスター・ワト!」と怒鳴り、金丸の負傷がBOSJでのワトとの対戦によるものだと罵る。さらに「(金丸の)代わりを用意してんだよ!」と叫ぶと、突如流れる”和”の入場曲。
そこに姿を現したのは、ケガで欠場していたはずのDOUKI。H.O.TのTシャツを身にまとい入場した。
会場がどよめく中、金丸とSHOが奇襲を仕掛けH.O.Tが暴れ始める。ワトは徹底的に膝を狙われ、YOHは金具むき出しのコーナーに叩きつけられる。さらには腕を負傷しているはずの金丸がYOHにパイプ攻撃を浴びせ、DOUKIの執拗なストンピングが炸裂する。

劣勢の中でもYOH&ワトは奮闘。YOHのウルトラ・タイガードロップ、ワトのノータッチ・トペ・コン・ヒーロで一矢報いる。だが、H.O.Tの反則攻撃は止まらず、最後はDOUKIが変形の4の字固めでワトを捕らえ、ついにギブアップ。H.O.TがIWGPジュニアタッグを強奪した。
新IWGPジュニアタッグ王者SHO&DOUKI

試合後、SHOは「オイ、見たらわかるやろう、格が違うんじゃ、オラ! そういうことよ、オラ!」と勝ち誇る。
金丸は「(わざとらしく左腕を押さえて)腕がー!腕がー!」としらじらしい態度を見せ、「仕事をした後は美味いな」と缶ビールを煽った。
そして裏切り者となったDOUKIは、「お前らよ、俺が本当にJust 4 Guysなんて寒いチームに入って、本隊のヤツらと組むと思ったか? なんでよ、俺が本隊と組んで客に媚び売らないといけないんだよ。
日本のファンはよ、どいつもこいつもクソばっかりだ。受け身の一つも取ったことねぇくせに、ああだこうだ、分かった口を利きやがって。お前らにな、わかることなんて一つもねぇんだよ。」と言い放った。
一方、悔しさを噛みしめるYOHは「君のその選択、何にもメリットなんかないぜ。すぐ、潰してあげる」と静かに言い放ち、ワトは「俺がお前らにやられたぶん、全てやり返して、俺たちが次、そのベルトをいただく」と怒りを滲ませた。
驚きとブーイングが渦巻いた大阪城ホール。王者としての責任と誇りを失わぬ”YOH&ワト”が、このまま黙っているのか。怒りと悔しさの炎は静かに、しかし確実に燃え始めている。
記事/ミライカ