タロースとのタッグ”タイタンズ・オブ・カラミティー”で世界最強タッグ決定リーグ戦初優勝の綾部蓮
2025年12月10日、プロレスの聖地・後楽園ホール。全日本プロレスの年末恒例行事「世界最強タッグ決定リーグ戦」の優勝決定戦が行われ、綾部蓮&タロースの“タイタンズ・オブ・カラミティーが、現世界タッグ王者であるザイオン&オデッセイ(HAVOC)を激闘の末に撃破し、”世界最強タッグ決定リーグ戦”初優勝を果たした。
2024年4月に全日本プロレスに入団。同年9月「王道トーナメント」を制した。しかし、2025年6月には若手ユニット「ELPIDA(エルピーダ)」の解散と思うような結果が出ない苦悩の時期も経験した。そんな綾部を覚醒させたのは、自身を超える巨体を持つパートナー、タロースとの出会い。”世界最強タッグ決定リーグ戦”を制した綾部蓮が「2025年の苦闘」と「規格外の進化」を赤裸々に語った。(取材・文/大楽聡詞 文中敬称略)
■ 2025年の焦燥感と、背水の陣で挑んだ最強タッグ
――改めて、世界最強タッグ決定リーグ戦、初優勝おめでとうございます!
綾部:我々”タイタンズ・オブ・カラミティ”の強さはこれで証明されました。ただ、ザイオンとオデッセイは最高に強くてワクワクして、最高の相手でしたね。
綾部蓮、タロースと「超高層コンビ」で始動! 王道トーナメント2連覇で三冠への道を開く!
――振り返って、2025年はどのような1年でしたか?
綾部:正直に言うと、自分の中では「ここまでこれといった結果を残せていないな」という感覚がずっとあったんです。2024年“王道トーナメント優勝”とインパクトの強い年だった分、2025年は「形」として残るものが少なかった。だからこそ、この年末の「世界最強タッグ」が始まる前は、並々ならぬ覚悟がありました。
――「ここで結果を出さなければ」という危機感があったのでしょうか。
綾部:もしこのリーグ戦で結果を残せなかったら、2025年は何も成し遂げられないまま終わってしまう。自分の中で、このシリーズは1年を締めくくるための「最後の勝負」だと思っていました。
