タロースとのタッグ”タイタンズ・オブ・カラミティー”で世界最強タッグ決定リーグ戦初優勝の綾部蓮
■ ”相手に合わせる”プロレスからの脱却

――以前の綾部選手は、対戦相手が自分より小さいことが多いため、どこか「相手のサイズに合わせてしまう」プロレスをしていた印象がありました。
綾部:そこが一番、僕の「根っこ」の部分だったんだと思います。無意識のうちに、相手のペースや体格に合わせてしまっていた。自分の最大の武器である「2メートル」という体格を、自分自身で十分に活かしきれていなかった。今思えば、宝の持ち腐れだったというか、どこかブレーキをかけていた部分があったんだなと痛感しています。
――それをタロース選手が変えてくれたと。
綾部:タロースの戦い方は、相手に合わせるなんて微塵も考えていない。圧倒的な体格をこれでもかと見せつけた上で、文字通り相手を圧倒する。その姿を間近で見ていて、「体格を活かすというのは、こういうことなんだ」と目から鱗が落ちるような感覚でした。
――2メートル超の二人が繰り出す合体攻撃や、超高角のチョークスラムは圧倒的な迫力でした。
綾部:通常の技でも、あの高さから落とせばそれだけで必殺の威力になりますからね。ダイナミックなプロレスこそが、僕たちが全日本プロレスで見せるべき景色なんだと確信しました。
<後編に続く>
<インフォメーション>
12.31(水) 東京・国立代々木競技場 第二体育館で「ザ・リーヴ presents ゼンニチ大晦日2025」が開催。三冠ヘビー級戦、第76代王者・宮原健斗に安齊勇馬が挑みます。詳しくは全日本プロレスWEBサイトをご確認ください。
