タロースとのタッグ”タイタンズ・オブ・カラミティー”で世界最強タッグ決定リーグ戦初優勝の綾部蓮
■ 宿命のパートナー、タロースとの出会い

――今年の6月には所属していたユニット「ELPIDA(エルピーダ)」の解散という大きな局面もあり、それぞれが独自の道を歩み始めました。綾部選手がパートナーに選んだのは、自分よりもさらに身長の高いタロース選手。これは大きな転機になりましたね。
綾部:それは間違いないですね。最強タッグを戦い抜いて、こうして優勝という結果を出せたこともそうですが、自分自身の中で大きな変化がありました。彼と組むことによって、以前よりも「自分の体格を活かした戦い方」というものを吸収できている実感があるんです。
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――吸収、ですか。綾部選手は2メートルの長身ですが、日本国内では自分より大きな選手と組む機会はほとんどありません。2メートル13cmのタロース選手という、さらに大きな存在が隣にいることは、技術的にもプラスに働いているのでしょうか。
綾部:意識的に「何かを盗んでやろう」と思っていたわけではないんです。でも、タロースがリングで戦っている時、僕はコーナーの控えにいますよね。
1番近い場所で、間近で彼の動きをずっと見ることになる。そうすると、自然と「あ、こういう動きが効果的なんだな」というヒントが頭の中に閃くんです。それを次の試合で自分なりに試してみたりして。
――実際に、ご自身の動きに変化は出ていますか?
綾部:最強タッグが始まってからの動きと、それ以前の映像を見返すと、細かい部分の足運びや体重の乗せ方が全然違うなと自分でも感じます。本当にタロースから受けた影響は大きいですね。
