
明治安田J2リーグ第30節が9月20日に各地で行われ、いわきFCはホームのハワイアンズスタジアムいわきに首位を走る水戸ホーリーホックを迎えた。雨が降りしきる中での“常磐線ダービー”は、両チームともに最後までゴールを奪えず、0-0のスコアレスドローに終わった。いわきは4連勝を逃し、水戸は4試合連続の引き分け。
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試合は立ち上がりから、ホームのいわきが積極的に前線へ仕掛ける。しかし、両チームともに固い守備を崩しきれず、前半20分を過ぎても決定機らしい場面は生まれない。いわきはその後も攻撃のギアを上げ、立て続けにシュートを放つが、水戸の集中した守備を前にゴールをこじ開けられない。一方の水戸も、前半40分を過ぎてようやく何度かチャンスを作るが、枠内シュートに持ち込むことはできずスコアレスで前半を終える。
後半、先に動いたのは水戸だった。選手を2名交代させ、流れを引き寄せにかかる。しかし、後半5分にこの試合最大の決定機を作ったのはいわきだった。ペナルティエリア付近までドリブルで持ち上がったMF大西が、FWキム・ヒョンウへパス。キム・ヒョンウの放ったループシュートは、惜しくもクロスバーに弾かれてしまった。その後、選手交代で流れを掴もうとする水戸だったが、いわきの粘り強い守備を前に攻め切ることができず、そのまま試合終了のホイッスルを聞いた。
前半から試合の主導権を握り、多くのチャンスを作り出したのはいわきFCだったが、最後まで1点が遠い結果となった。一方、首位の水戸にとっては、相手にペースを握られ、防戦一方の展開。激しい雨の中、両チームともに力を出し切ったが、ゴールが生まれない苦しい試合となった。
記事/まるスポ編集部