
明治安田J2リーグは9月20日に各地で第30節が行われ、ベガルタ仙台がホームのユアテックスタジアム仙台でモンテディオ山形と対戦した。激しい雨が降りしきる中、両チームの意地がぶつかり合う”みちのくダービー”は、ホームの仙台が3-1で逆転勝利を収めた。
試合は序盤からホームの仙台が主導権を握り、山形ゴールに迫る場面を多く作り出す。しかし、最初にスコアを動かしたのはアウェイの山形だった。前半39分、中盤でボールを受けたMF國分伸太郎が相手の裏へ絶妙なスルーパス。これに抜け出したMF氣田亮真が右足で冷静に流し込み、山形がワンチャンスをものにしてリードを奪い、前半を折り返す。
後半に入り、追いつきたい仙台は選手を2人交代させ、攻撃のギアを上げる。すると後半6分、ドリブルで仕掛けたFW宮崎鴻のシュートのこぼれ球をMF相良竜之介が押し込み、ついに同点に追いつく。さらに後半12分、MF荒木駿太のクロスにFW郷家友太が頭で合わせ、鮮やかな逆転ゴール!勢いに乗る仙台は、後半25分にも宮崎鴻がドリブルでペナルティエリア内に侵入し、左足で強烈なシュートを突き刺して追加点を奪った。
一方、再逆転を狙う山形は後半に選手を入れ替え、猛攻を仕掛ける。後半41分にはペナルティエリア内から坂本亘基が折り返しを入れるも、仙台守備陣に阻まれゴールを奪えない。その後も最後まで諦めずにゴールを目指すが、追撃の1点は遠く、試合は終了。
昇格争いに踏みとどまりたい仙台は、この”みちのくダービー”を制し、首位まで勝ち点4差の4位に浮上した。次節アウェイでの北海道コンサドーレ札幌戦で連勝を目指す。一方、敗れた山形は連勝が止まり、悔しい敗戦となった。次節のレノファ山口FC戦で勝利を掴み、再び勢いに乗りたいところだ。
記事/まるスポ編集部