
現在上半身コンディション不良で戦列を離れているロッテの益田直也投手。
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その詳細が、左手の骨折だったことが明らかになっている。しかも原因はロッカールームで自ら殴打したことだった。
事が起きたのは本拠地ZOZOマリンで行われた8月19日の楽天戦。1点リードの9回に抑えとして登板したが同点に追いつかれてしまい、途中降板していた。
前のソフトバンク戦(みずほPayPay)でも0−0の9回裏に登板し、サヨナラ負けを喫するなど2戦連続の救援失敗となっており、それが自身への怒りへと繋がったとされる。
8月19日での降板直後には利き腕の右手をベンチへ殴打したという関係者の証言や映像もあり、それでも怒りが収まらずロッカールームへ移り上記の話へと続いた。
今季は名球会入りの条件となる通算250セーブまであと「7」と、目前に控えたところから開幕を迎えた。
昨季まで6年連続25セーブ以上をマークしており、序盤での達成が確実視されていたが、離脱するまで22試合に登板し5セーブ・防御率も4.35と本来の調子とは行かなかった。
「プロ失格と言われても仕方ない」
「ただの愚行、成績は満たしても名球会に入るに相応しいか?」
「こっちが怒りたいわ」
などとネットやSNS上でも厳しい意見が相次いだことに加え、過去に起きた同様の事件が再び持ち上がった。
1つ目が04年、ダイエー(現:ソフトバンク)の杉内俊哉投手(現:投手チーフコーチ)の件。
6月1日のロッテ戦に先発した杉内は2回7失点でKOとなり、ベンチに戻ると両手で椅子を何度も殴りつけた。城島健司捕手が「利き手はやめろ」と注意したのも届かず、その両手指の骨折と診断された。
球団からは罰金100万円と謹慎10日間の処分を科されたのち、最終的に600万円へと増額されていた。
2つ目がDeNAに在籍していたパットン投手が19年に起こした“冷蔵庫殴打事件”。8月3日の巨人戦(横浜)で8回に登板したが、1アウトも取れず2失点で降板。
その直後にベンチの冷蔵庫をサンドバッグのように殴りつけた結果、利き腕である右手指を骨折した。こちらも球団から罰金500万円と厳しい処分を受けている。
なお、杉内は翌年18勝・防御率2.11の成績で最多勝・最優秀防御率・沢村賞、シーズンMVPを獲得する活躍で“名誉挽回”を果たした。
益田は今季絶望となったが、名球会入りまであと2セーブ。快挙とともにこちらも名誉挽回となるかは、来季の働きにかかっている。
記事/まるスポ編集部