
DDTの頂点を決めるトーナメント「KING OF DDT 2025」は、いよいよクライマックス。5月25日後楽園ホール大会では、全16名もの選手の中から勝ち上がった4名が準決勝・決勝へと進む。その中の1人、樋口和貞。2022年には同大会で優勝し、その後KO-D無差別級王座を戴冠。今年は青木真也、正田壮史を倒し、準決勝に駒を進めた。そんな樋口に今大会を振り返るとともに、準決勝・上野勇希戦への意気込み、KING OF DDTへの思いを聞いた。(取材/大楽聡詞・文/藤本桃子)
ーーKING OF DDTを現在まで勝ち抜いてきて、いかがですか。
樋口:厳しい闘いだったと思います。
ーー5月6日後楽園大会、1回戦の対戦相手は総合格闘家としても有名な青木真也選手でした。
樋口:やっぱり強かったし、いつ決められてもおかしくなかったなという感じです。
ーー青木選手のフルネルソンに捉えられてフォールされた選手をこれまでたくさん見てきました。樋口選手は最後、力で押し戻していましたね。
樋口:捉えられたときの防御策は考えていませんでした。あの時、自分はもう無我夢中でした。
ーーまさに「死闘」でしたが、力の部分で青木選手のサブミッションを上回ったということでしょうか。
樋口: 自分が上回ったとは全然思ってないですね。一瞬、隙ができた…から、勝てたのかな…。