
5月25日、後楽園ホールで「KING OF DDT 2025 FINAL!!」が開催され、全16名の選手がシングルの頂点を争った。決勝戦に進んだのは樋口和貞とKANON。
樋口は2022年のKING OF DDT優勝者。長期欠場から復帰し、今大会では1回戦·青木真也、2回戦·正田壮史との激闘を制し、完全復活を果たした。準決勝では上野勇希と対戦し、ブラックアウトスリーパーに苦戦するも、クロースラムで勝利し決勝進出を決めた。
一方、KANONは2月にユニットを追放されてからMAOとタッグを結成。5月にDDT入団を果たし、怒涛の数ヶ月間を駆け抜けた。準決勝では岡谷英樹と対戦し、竹刀攻撃を受けながらもLONELY DEZIRESで勝利し、決勝へ駒を進めた。

決勝戦は両者のパワーが激突。エプロンでのチョップ合戦では、KANONが火野裕士直伝のチョップを炸裂させた。KANONがコブラツイスト2.0で締め上げるも、樋口はKANONの口に手を突っ込みスープレックスで反撃。ラリアットの撃ち合いではKANONが樋口をなぎ倒す場面も。
樋口のドクターボムが炸裂するもカウント2。最後はKANONのラリアットを顎で受け止め、クロースラムで投げ落とし、3カウント。樋口が 3年ぶり2度目の優勝を飾った。

試合後、KANONは「強いわ樋口…!5月、今まで以上にDDTに来て充実してました。…クソ、悔しい…」と涙を流し、「また絶対、KO-D(無差別級)に挑戦する権利を自力で獲って、今度こそ掴みたいと思います。絶対、頂点獲ります。DDT入団して、ほんとよかったです」と語った。
優勝した樋口は「対戦相手すべての人たち、青木真也、正田壮史、上野勇希、KANONにも、トーナメントに出たすべての選手に感謝ですね。ハリマオの3人には助けられて。欠場中も勇気づけられたりとかもしたので、優勝できて感無量です」と感謝を述べた。
さらに「DDTにはもう一つありますよね、ベルトが。KING OF DDTトーナメントの優勝者として狙っていけるのかなと」と、クリス·ブルックスが持つKO-D無差別級王座への挑戦を示唆した。
果たして、樋口は再び王座を戴冠し、DDTの頂点に立つことができるのか――注目の一戦が迫っている。
<インフォメーション>
5月28日(水)はキラナガーデン豊洲で「キラナBBQ路上プロレス2025 ~肉だ!ビールだ!お祭りだ!~」が開催。詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
文/藤本桃子