――ところで先日の試合でも彰人選手のグラウンドテクニックに見入ってしまいました。そのテクニックは、いつくらいから学んだのですか?

彰人:名古屋にいた頃ですね。「どうやったらレスラーとして注目されるか?」というのを考えた時、「自分は飛び技が出来ない」「力が強いわけでもない」…では、どうしたらいいのか?そこで思いついたのが「一点集中攻撃をする若手はいない」ということでした。

全日本プロレスの青木篤志選手は腕攻めのスペシャリストのイメージがあった。武藤敬司さんもいますが、若い頃から足攻めのスペシャリストはいない。だったら極めてみよう、というのが始まりですね。当時のコーチと、お客さんに認識してもらうキャラクターは、とても大切だと話していました。

レスラーとして、僕は飛び技等が主流になった近代的なプロレスができない。だからお客さんには見えないかも知れないけど、昔から腕の取り方1つこだわり学んできました。今は、それは自分の長所だと思っています。

――お客さんの記憶に残るようにキャラクターって大切ですよね。ところでCyberFightで彰人選手は取締役副社長という立場です。例えば、普通の会社で中途採用の社員が、取締役副社長というのはなかなか難しいと思います。

彰人:それに関して高木社長が僕をどう評価してくれているのか分からないんですけど(苦笑)。飲食事業部のお金の管理やグッズの開発やBOYZのプロデュース等、振られることに関しては断らずに引き受けていました。受けたものに関して形にしてきた自負があります。そういうことを認めてくれたのかも知れないですね。
<後編に続く>

<インフォメーション>
DDTプロレスリングの試合情報ははDDTプロレスリング公式サイトをご確認下さい。

また試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEで配信されています。

彰人 Twitter 

取材・文/大楽聡詞
写真提供/DDTプロレスリング

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