「”チャンスがあればどこでも入りますよ”という気持ち」兵庫ブレイバーズ 久保康友 独立リーグを盛り上げるアイデアと未来のNPB戦士への金言

「直接会話することがファンを増やす近道」

好奇心とアイデアで独立リーグの話題を提供している久保。その行動の背景には、自身がブレイバーズに入団時から感じていたことが一つあった。

「独立リーグは地域の中でまだ認知度が広まりきれていないと感じています。プレーしている選手や野球が好きな人でも”どうかな?”と感じる状況なので、野球に興味を持っていない地元の人たちは尚更ではないかと。こちらからいくら一方的に発信しても、アンテナを張っていない人には響きにくいと思うんです」

自身がプレーするだけでなく、独立リーグの発展を常に考えている

この課題は、自身が実際に身を置いたからこそ実感したものである。久保は約半年間の兵庫での経験、そして今回の北海道でプレーした経験を通じ、独立リーグがさらに盛り上がるための考えを明かしてくれた。

「直接選手と触れ合ったりすると、やっぱり人と人なのでそこからお客さんが増えたりするんですよ。そういったところから人を呼ぶことが、独立リーグが盛り上がる一番の近道ではないかと考えています。

選手も地域のイベントに行くだけではなく、その周りにいる人たちと会話するっていうのがすごく大事なんです。会話することで、地域の皆さんもチームを身近に感じて、『野球やっているんですね、じゃあ一度観に行きますね』となっていくので」

実際に交流することがきっかけになると久保は語った

久保は実際にあった出来事として、練習中にグラウンドで地元の方達と交流したことがきっかけでファンが増えたエピソードを披露した。

「ある年配の方が話かけてくれたので、『今こういった経緯で兵庫で野球をやっているんですよ。よかったら観に来てください』とNPBでやっていた話も添えたんです。すると『元プロなの?』と驚かれていたので、試合日を案内したらそこから毎試合来てくれるようになりました。すごくありがたいですよ。

選手一人一人が球場やイベントに来てくれた人たちと実際に話をすることがファンが増える近道なことがわかりました。やっぱり人間って会話することが大事なんだって尚更思いましたね。基本的なことなんですけどね(笑)」

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