G.G.佐藤 ”1日契約”で引退試合開催!3安打猛打賞の大活躍と伝えたメッセージ「諦めることなくチャレンジを」(前編)

当日告げられた「1番・指名打者」スタメン出場

試合開始30分前には降りしきっていた雨が一時的に止んだ。スタメン発表時、スタジアムDJから「G!G!佐藤ー!」というアナウンスが発表されると全選手で最も大きな拍手が起きた。

試合は12時にプレーボール。埼玉先発の野村裕樹が1回表を無失点に抑え上々の立ち上がりを見せた。

1回裏埼玉の攻撃。先頭打者として打席に向かう。ロッテ時代の登場曲でもある少女時代の「Gee」に乗って打席に向かうと大きな拍手が包んだ。

バットを地面に平行させ、感覚を研ぎ澄ますお馴染みのルーティンのあと、神奈川先発の石井涼の初球138km/hの真ん中高めストレートをフルスイング。

バックネットに突き刺さるファールで、捉えきれない悔しさからか苦笑いを見せた。

1ボールから再びファールの後の4球目、振り切った打球は詰まりながらも中前に落ちる安打。1塁上で両腕を掲げ回すパフォーマンスで喜びを表した。

「1打席目は速いと感じましたけれども、それ以降は感覚を掴んできました。最初押されている感じはありましたけども、修正してよくなりましたね」

さすがはNPBで主軸を張った強打者。打席の中ですぐに適応させ結果を出した。そして続く3番・根井(ねのい)大輝の本塁打で先制のホームを踏んだ。

打席でのオーラは健在だった
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