市場コーチは常識を覆す特訓で足立和也選手をW杯日本人初の快挙へ導いた
◼️目指すは2028年ロサンゼルス五輪
――素晴らしい快挙です。次なる目標は、やはり2028年のロサンゼルスオリンピックですか。
市場:もちろんです。現在の足立の技術力はさらに進化しており、世界でもまだ誰もやっていないような、次世代の流れ(トレンド)を先取りした新しいスラロームの技術に挑戦しています。
これが完全にハマれば、オリンピックのメダルも現実的な射程に入ります。ただ、次のロサンゼルス五輪は、出場枠の条件がこれまで以上に非常に厳しくなっています。世界ランキングで上位6カ国に入っていなければ、ダイレクトでの出場権が得られません。
先日の世界選手権では予選で7位・8位あたりにつけていたのですが、強豪国が分散しているため、これでもまだ枠に入りきらない。常に世界トップレベルのパフォーマンスを維持し続ける必要があります。
――今年9月には32年ぶりとなる日本(愛知・名古屋)でのアジア競技大会が控えています。
市場:まずは国内予選をきっちりと勝ち上がり、出場権を確実に掴むことが大前提です。現在、アジアのレベルは急速に底上げされており、特にロシアからウズベキスタンに国籍を変更した強力な帰化選手などが参戦してくるため、非常に激しい接戦になると予想しています。
――近年のスプリント競技などを見ても、中国勢の台頭などが著しい印象があります。
市場:中国は非常に強いです。彼らは圧倒的なフィジカルの強さに加え、最近ではテクニックも兼ね備えた万能な選手が登場しています。
今回のアジア競技大会は、実質的に「日本、中国、ウズベキスタン」の3カ国による三つ巴の熾烈なメダル争いになるでしょう。
ウズベキスタンの選手は春先の国際大会(ICFレース)の予選で1位を獲得していますし、中国の選手も、足立が世界選手権の決勝に残った際に同じ決勝の舞台で戦ったライバルです。お互いに誰が来るかは分かっていますから、手の内を知り尽くした上での高度な情報戦、戦略戦になると思います。
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