ーーボクシング時代の経歴について教えていただいてもよろしいですか?

新宿鮫:高校卒業した18歳から22歳まで有名なジムにいまして、ジュニアウェルター級(現・スーパーライト級/63.50kg以下)のプロボクサーとしてやってました。プロレスでの経歴では5勝1敗と盛ったのですが、本当は3勝1敗なんですよ(笑)。

ーー3勝されているということは、東日本新人王トーナメントとか出場されましたか?

新宿鮫:出ましたよ。戦歴は3勝1敗なんですけど、結果は勝っても負けても1R決着なんですよ。とにかくスタミナに自信がなくて(笑)。

ーープロボクサー時代の得意技とかあったんですか?

新宿鮫:そんなのあるわけないじゃないですか(笑)。ボクシング、自信がないですから。ただ当時、所属していたジムには日本王者がたくさんいたので、スパーリングを重ねて徐々に強くなっていったと思います。

ーー185cmの新宿鮫さんはジュニアウェルター級では巨人だったんじゃないですか。180cmでも相当高い部類に入りますから。

新宿鮫:そうなんですよ。とにかくガリガリだったんですよ(笑)。

ーーちなみにプロボクサーを引退された理由は?

新宿鮫:ボクシングはジムに行かないと終わりなんですよ。よっぽど上の人間だったら呼ばれるかもしれないけど、やる気がないとダメなんです。1Rで負けた後に「来週、頑張ろう」「来月、ジム行こう」と思って、ジムの前に行くけど帰ったりとかしてましたね。

でも28歳くらいになっても「今度ジムに行こう」と思っていて、ボクシングを離れたという感覚はなかったんです。

ーーではプロボクサーを正式に引退したというわけじゃなかったんですね。

新宿鮫:そんな時に辰吉丈一郎(「浪速のジョー」という異名を持ち、1990年代に活躍した天才と称された伝説のプロボクサー。元WBC世界バンタム級王者)が活躍している試合を観ると泣けてくるんです。「俺は何をやってるんだ!まだボロボロになってないだろ!」と葛藤が生まれて、それが辛かったですね。

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