【ハンドボール・石立真悠子】女子ハンドボール日本代表、ハンドボール人生の最終章へ(後編)

現在、三重バイオレットアイリスに所属するとともに女子ハンドボールの日本代表として活躍する石立真悠子選手。笑顔が印象的な司令塔だ。 「オリンピック出場」という夢に向かって、海外リーグに移籍。しかし思うような答えが出ず、ハンドボールと距離を置くと決め帰国。1度は冷めたハンドボール熱だったが、地元での生活が、彼女の心に変化をもたらす…そして再び夢舞台へ。 これまでのハンドボール人生を振り返りながら、今後の目標、将来へ向けての思いなど石立選手に話を伺った。今回は後編です。

<前編はこちら>

――2017年にハンガリーから帰国して、地元の福井に戻られましたね。

 石立:
福井国体があるため、福井県が強化選手枠としてハンドボールに集中させてくれる環境を作ってくれたんです。それまで、世界のトップレベルで勝つためにハンドボールをしてきました。

その私の経験が、地元の役に立つのであれば嬉しいですし、福井に帰れるので、これまでハンドボールを頑張ってきた「ご褒美」だと思いました(笑)。 

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――約2年間、福井で過ごして気持ちに変化はありましたか?

 石立:
だいぶリフレッシュできましたね。福井のチームJJ.GANGは、仕事をしながら趣味でハンドボールをしている人が多かったんです。 

ハンガリーやオムロンでは、常に勝ち負けを意識しながら戦っていましたが、JJ.GANGはサークル的な感じで、楽しんでハンドボールをプレーしていました。

 私はそれまで理想があって、「トップで居続けるために、こうあるべきである」とか、「勝つために、ここまで自分を追い込まなければいけない」といったものに縛られていたんですが、福井のメンバーと接するうちに「楽しんでプレーする」という、ハンドボールを始めた頃の気持ちを思い出しました。 

――大リーグを引退したイチロー元選手が草野球を楽しむのと同じ感覚ですね。

 石立:
そうですね、まさにそんな感じです。福井では純粋に「ハンドボール、メッチャ楽しいな」と思ってプレーしていましたね(笑)。

そのことが自分的では衝撃であると同時に喜びだったんです。 

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「もうハンドボールお腹いっぱい」という状況でハンガリーから帰国したのに、自分が追い求めていたオリンピックという夢を、「もう1回追いかけたいな」と自然に思えた…この自然に思えたことが何より嬉しかったんですよ。 

落ち込んで帰国して、ハンドボールの楽しさをすごく実感できた福井での1年半は、自分のハンドボール人生の中では無くてならないものですね。 

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