
――ところで初めてハンドボールを観戦する場合、どこに注目して見れば楽しめますか?
石立:初めて見た人はスピードやダイナミックなところ、身体接触の激しさを見て欲しいと思います。
ちょっと分かってきたら、シュートが決まった時の周りの動きにも注目して欲しいですね。
「なんで今、この選手がシュートを打てたんだろう」とか「周りの選手が身を挺してディフェンスをブロックしているから、シュートを打てたんだ」とか見て欲しいし、そこまで見えてきたら観戦が楽しくなると思います(笑)。

――石立選手の今後の目標を教えていただけますか?
石立:東京オリンピックです。私はハンドボール人生の最終章にいるんですけど…
――そんなこと言わないでください。そんなにハンドボール選手の選手生命は短いんですか?
石立:短いですね。私は今年33歳でチーム最年長、一つ下の選手が29歳になります。ハンドボールはコンタクトスポーツなので、体をかなり酷使しますね。
そしてオリンピック後の目標ですが、私はハンドボールを通して人生が明るくなったとか、人生のスパイスとして自分のことを好きになった、という人を増やしていきたいです。
私はハンドボールって人生を豊かにする、一つのツールだと思っています。
元々、「現役生活を終えたら、ハンドボールは終わり」って考えていました。でも最近、もっと別の捉え方をしています。