【パラカヌー 小松沙季】私がカヌー選手として活動することで車椅子や障害を持つ人が挑戦できる環境が整うのではないか(前編)

――パドルの回数を多く漕いだからスピードが早くなるわけではない…カヌーって奥が深いですね。

小松:もちろんパドルでしっかり水を掴む技術がつけば、速く漕いでもスピードが出る選手もいます。私の場合、まだ経験も浅いので「しっかり一漕ぎ一漕ぎ」の方が向いていますね。

【カヌーホーム 江盛咲子】カヌーを大事に思ってもらえる環境を!(前編)

――予選では東京2020女子ヴァーシングル(VL2)で金メダルを獲得したエマ・ウィッグス選手と同じ組で走りました。

小松:3月から本格的にカヌーを始めて、YouTubeに世界選手権の動画とかずっと観ていました。その中でエマ選手の動画は本当に画面に穴が開くほど見ていましたね(笑)。ただ5月のワールドカップにエマ選手は不参加。実際に見るのは東京2020が初めてでしたが、ずっと画面で観ていた世界チャンピオンと一緒に並んでスタートを切るのはすごく感慨深いものがありました。

エマ選手は女子カヤックシングルKL2でも銀メダルを獲得しています。私からみれば本当にレジェンド的な存在です。

――小松選手は今年からカヌー競技を始めたそうですが、その経緯を教えていただけますか?

小松:昨年6月、入院している時にスポーツ関係者の方から「測定会みたいなのがあるので退院したら参加しませんか」と応募サイトを送ってもらいました。退院後、タイミングが合い広島会場に参加。簡単な体力測定だと思っていたら「選手発掘事業」でした(苦笑)。会場にはいくつかの競技団体の方がいて声をかけて頂きました。その中にカヌー競技もありました。

ボートや車いすラグビーもあり、最初はどの競技にするか悩みましたが地元高知県にこだわって決めようと思いました。高知県にはカヌーが出来る環境があります。私が選手として活動することで車椅子や障害を持つ人がどんどん挑戦できる環境がさらに整うのではないかと考え、カヌーに決めました。

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