期待通りの活躍ができず、バウアーはDeNAを退団する(画像はイメージ)
DeNAを退団となったトレバー・バウアー投手は現役続行の意向を示している。すでに日本の複数球団にアタックをかけているとされ、アメリカや24年にプレーしたメキシコなども視野に入れているという。
現行のポスティングシステムに変更の可能性は?FA権を持たず短期間での復帰が続く流れに球界の大御所も苦言
1月にDeNAへの復帰が決まった際、推定年俸が総額9億円ともされる契約を交わした元サイ・ヤング賞投手。昨年は3位から下剋上で日本シリーズを制覇し、歓喜に酔いしれたファンは、27年ぶりのリーグ優勝に向けて大きな戦力になるとさらに喜びを見せていた。
前回在籍した23年は10勝4敗・防御率も2.76の成績でAクラス入りに貢献していた右腕だったが、実際に開幕してからは安定した働きを見せることはできなかった。
再調整による登録抹消を繰り返し、シーズン最終戦も3回4失点で降板するなど4勝10敗・防御率4.51に終わり、終盤の猛攻で2位に上がったチームに貢献したとは言えなかった。
グラウンドで苛立ちを隠さず“お騒がせ選手”の様相を見せていたが、それはグラウンドの外でもさらに拍車をかけていた。
自身のYouTubeチャンネルで相手チームの野球を虫に例える発言でこき下ろすと、8月21日の同じく広島戦では5回表に小園海斗を打ち取った後、ベンチへ戻る際に小園のバットを蹴り付けた行動は大きな批判を巻き起こした。
首脳陣は先発失格の烙印を押し、CSではリリーフでの起用を図る構想だったが、開幕前の社会人野球チームとの練習試合では1回5失点と炎上。登録抹消となり、スタジアムが360度青く染まったスタンドには背番号「96」の姿はなかった。
バウアーが退団となったニュースは韓国など海外メディアでも報じられるなど、日本以外でも注目を浴びている。
来季はどのユニフォームそして、どの国で投げるのか。その可能性を自らを探っている。
編集/まるスポ編集部
