ソニー生命保険は、2025年11月8日に元メジャーリーガーの松坂大輔さんを迎えた野球教室『松坂大輔 Baseball Academy』を長野で開催。2024年より全国各地で開催している野球教室は今回で6回目を迎え、中州ドラゴンズ、上田市軟式野球スポーツ少年団に所属する小学5~6年生の選手28人が参加した。

松坂さんからの直接指導
この日の野球教室はキャッチボールから始まり、松坂さんが一人ひとりの子どもたちと丁寧にボールを投げ合った。子どもたちは憧れの選手とのプレーに「手が震えた」「いつもよりいい球が投げられた」と喜びと緊張の表情を見せる。
松坂さんは、遠くに投げるためにも近い距離からステップを踏む練習を続けるべきだとアドバイス。さらにピッチング指導では、松坂さん自身がプロになってから学んだ下半身の使い方を伝授。子どものうちにこの感覚を掴むことが、将来の上達につながると強調する。
調子を崩したときに試したという、プレートの2メートル前から投げるユニークな練習法も紹介。子どもたちの関心を集めた。

「夢中になれるもの」を見つける大切さ
実技指導後に行われたトークショーでは、子どもや保護者からの質問に松坂さんが答えた。ソニー生命の新しいスローガンにちなみ、「生きがい」についての質問が出ると、「生きがいは少し大きく感じるかもしれないが、まずは夢中になれることを見つけてほしい。それが将来の生きがいや、何かを頑張る力になる」と語った。
キャプテンの役割についての質問に対しては、「友達に嫌がられても、ちゃんと練習しようと言える人こそキャプテンにふさわしい」と、リーダーに必要な厳しさを指摘。さらに、野球が面白くなくなった時期があったことを明かし、「自分で決めたことは最後までやる」という母親の言葉が、プロになって怪我で苦しんだ時も支えになったと、感謝の気持ちを伝えた。

上達には練習以外の考え方も重要
野球教室の終わりに、松坂さんは参加した子どもたちへ力強いメッセージを送る。上達のためには、グラウンドでの練習だけでなく、「今していることがどう自分に役立つか」を考えながら日々を過ごすことが大切だとアドバイス。学校に通えることや練習できる環境があるのは、チームメイトや両親のサポートのおかげであり、「周りのみんなに感謝の気持ちを持って毎日を過ごしてほしい」と呼びかけた。
松坂さんは、今年度の野球教室を振り返り、「子どもたちがすぐにアドバイスを取り入れようとする姿勢に刺激を受けた」と語り、未来ある子どもたちにとって大きな成長のきっかけとなる一日を締めくくった。
記事/まるスポ編集部
