2022年8月にデビューした正田は、翌年開催されたD GENERATIONS CUPで優勝を果たした
シングルベルトへの強い覚悟
―― 2025年も残り2ヶ月を切りました。
正田:来年、僕は25歳になります。20代のうちに絶対にシングルのベルトを巻きたいと思っています。9月28日DDT UNIVERSAL王座に挑戦し、鈴木(みのる)さんに負けてしまいましたが、シングルベルトへの挑戦は、自分自身のレベルを毎回確認させてくれる機会です。
悔しさもありつつ、「成長しないといけない」という宿題として考えています。来年こそはチャンスが来た時、絶対にシングルベルトを巻かなければいけないと思っています。
――周囲からの正田選手に対する期待も大きいのではないでしょうか?
正田:そうですね。ハードルが上がりやすいですし、周りの厳しい声も直で食らいます。「あぁっ…」と落ち込むこともありますが、そういう精神的な弱さもまだダメなのかな、と考えています。
――ご自身の中で、肉体的に強くなっている手応えを感じていますか。
正田:身体も頑張って大きくして、それなりにパワーもつきました。DGSの中でも「一番大きいし、一番強い」という自信を持っています。“これをずっと持たないといけない”と自己暗示をかけています。手応えは感じていますね。

――2025年は力を溜めた1年だとすれば、2026年はジャンプの年、ベルトに向かっていく年でしょうか?
正田:いや、シングル王座を「ベルト」という価値だけで捉えてはいないです。初めて試合を見に来た人が、「この人がチャンピオンなんだ」と一目でわかる風格、そして強さも持たなければいけない。
それが持たない状態でベルトを巻いたら、「なんでこの人がチャンピオンなんだ?」となってしまい、せっかく会場に足を運んでくれた人を裏切ることになります。
――ベルトを持つことによって、その選手の意識やレスラーとしての価値が高まるケースもあります。
正田:それこそ平田一喜選手がKO-D無差別級王者になった時のように、ベルトがその人を高めるケースもあります。ただ、それは珍しいケースだと感じています。
平田さんは平田さんなりの強さがあったからこそ、ああいう一発逆転ができた。僕の中では、やはり徐々に積み重ね、ベルトを巻くにふさわしいレベルにちゃんと行かないと。いざ巻いたとしても、観客一人一人に感動を与えることはできないのかなと思います。
だから、僕は僕のやり方で日々精進し、DDTの真ん中に行きたい。DGSの中で1番最初にKO-D無差別級ベルトを巻くのは”正田壮史”です。
<インフォメーション>
11月11日(火)新宿FACEで若手中心の「D GENERATIONS SP」が開催。スペシャルタッグマッチで藤田晃生&正田壮史vs岡谷英樹&イルシオンが行われます。詳しくはDDTプロレスWEBサイトをご覧ください。
編集/まるスポ編集部
写真提供/DDTプロレスリング
