前田健太投手がNPB復帰の意向を自らのSNSで表明した(写真はイメージ)
ヤンキース傘下3Aで今シーズンを終了した前田健太投手。6日に自身のインスタグラムを更新し、英語の文章とともに来季はNPBでプレーする意向を自ら発信した。
日米通算165勝を誇る37歳に、早速争奪戦の様相が見えている。一部で挙がっている球団は巨人・ヤクルト・DeNAの在京セ・リーグで、プロ入りから8年間在籍し97勝をマークした古巣・広島はまだ出ていない。
なお、巨人はCS敗退直後から調査報道が出ており熱心とされる一方で、DeNAは木村洋太球団社長がSNSを見て(NPB復帰意向を)知った程度と発言している。
今季もタイガースで開幕した前田はオープン戦で思うような投球ができず、リリーフへと配置転換されていた。
開幕後は7試合に登板したが、その後5月に戦力外となりヤンキース傘下3Aのスクラントンへ移籍。しかし、その後もメジャー昇格を果たすことはできなかった。
それでも「自信を取り戻せた」と手応えを語っていた前田は、改めて「日本で新たな章を始める」と次なるステージにNPBの舞台を選択した。
特に真っ先に候補へと挙がった巨人は先発陣に課題を残している。
山﨑伊織が11勝4敗・防御率2.07と奮闘したが、2桁勝利は山﨑ただ一人。開幕投手を務めた戸郷翔征が序盤から調子が上がらず、8勝9敗と負け越した。
崖っぷちのCS第2戦の先発を託されるも、初回に5点を喫するなど最後まで不本意なまま終えている。
また期待された井上温大や赤星優志も黒星が先行、グリフィンも出遅れや離脱が響き、海を渡ったエース・菅野智之の穴は埋まらなかった。
阿部慎之助監督も「駒不足」と嘆き、9月に入っても2位をキープしていたが失速し、最終的にはDeNAに追い抜かれる結果となった。
そのDeNAはチーム防御率は2位だったが、ジャクソンやケイの助っ人コンビが揃って流出の可能性がある。そして最下位に沈んだヤクルトはリーグワーストのチーム防御率3.59で、2桁勝利を挙げた投手はゼロ。
実績・経験共に申し分ない先発右腕の行方は果たしてどこになるのか。この争奪戦もオフの目玉の一つとなる。
編集/まるスポ編集部
