外道が「棚橋さん、まだ引退試合の相手、決まってないですか?俺、用意しますから。言ってください」と意味深な言葉!
【写真】バックステージコメント

辻「自由が丘の駅で12年前に棚橋さんに会って、月日が流れてやっとこの日が来た。でも棚橋社長、忘れないでくれ。俺の追い上げはレスラーが終わっても続くぞ。社長になったアンタにはもっと俺からの突き上げを感じてもらうつもりだ。でも、覚えておいてくれ。これが新日本プロレスなんだ。ほかの団体にはマネできない。12年かけて俺と棚橋さん、こういうストーリーを作ることができる。これが新日本プロレスなんだ。まあ、俺にこんなことを言われなくてもわかっているだろうけどな。
さあ、アンタに言われたとおり、アンタに変えられたこの人生、全力で俺はアンタ以上のレスラー人生を歩んでやるぞ。(※一旦控室へ向かうが、引き返して)忘れてた。ベストバウトってのは、シチュエーションが作るんだよな?」

Ice「オイ、俺の一番最初にできた野望。棚橋弘至にタイマンで勝つ。それが果たされる時が来たぞ。オイ、岐阜のフッドスターはよ、エースからIceに変わるってことを俺が(11.8)安城で証明してやるから。マジでHighだ。エース、来週たのしみにしとるからな。感じろ!Let‘s get high!チッチッチッ!Big Up!」

棚橋「痛い、痛い……痛い……。(※フロアに座り込んで)活きが良いね……(※ここで突然、外道がインタビュースペースに姿を現し)ヘイヘイヘイ、何? 何?」
外道「棚橋さん、まだ引退試合の相手決まらないですか?」
棚橋「引退試合の相手はまだ決まってないです」
外道「決まってない……。もしあれだったら、あの……俺、用意しますから。ハイ。言ってください」(※と、言い残し外道は立ち去る)
棚橋「(※再び座り込んで)そっか……あらためて引退まで2ヵ月。まだ闘ってない選手もいっぱいいるから。自分の宣言したとおり、闘いね、全員と。時間がないけど。それにプラスして引退試合の相手も近いうちに発表しないとね。
やることが多いね。ただ、こうしてね、冷静に見て闘いたい選手がたくさんいてくれる。なんて恵まれたプロレスラーとしての生き方だったんだろうかっていう。振り返るにはまだ早いけど、最後まで全力で。ずーっと全力出して生きてきたから。動きが悪いとか、弱くなってるとか、そんなもんは全部、承知の上で受け入れて闘っているから。10あった力が6になっても、5になっても、それを全部出せば全力じゃないですか。まぐれで10出るかもしれないじゃないですか。それは全力を出し切った人だけに起こる奇跡。俺は最後まで全力でプロレスラーを全うします」
――(リング上で)辻選手に新日本を託すようなコメントもありましたが。
棚橋「ハイ。若い選手の未来ってのは、ホントに縛れないですよ。自分の可能性をね、挑戦するのも年齢にもリミットがあるし。後悔のないレスラー人生を歩んで行くことが、レスラーにとって一番だと思うんで」
――最後、ハイフライフローの前に“昔よく見た技”を出されていたと思うんですけど、あの技は?
棚橋「え?あぁ……よく見てるね。まあファイヤーマンズキャリーのような形でね。おたがい団体が違って離れても、ライバルとして競い合った日々は消えないですからね。まあ、見といてよ。まあやるよ、ついに。2ヵ月しかないけど」
――あらためて今日の満員の景色はいかがでしたか?
棚橋「岐阜産業会館がなくなって何年も新日本プロレス岐阜でできなかったけど、こういったキッカケで、棚橋のラストイヤーで、岐阜で大会ができた。これはきっと来年、再来年、そして将来の新日本プロレスにとても大切な1日になったと思います。今日来た人、次また全員来てくださいね」
――(今日の)岐阜大会、プロレス史上最大の岐阜でのビッグマッチだと思うんですけど、その舞台に立てたっていうのはどういう想いがありますか?
棚橋「そうですね、岐阜の偉大な先輩、橋本(真也)さんも……(※涙ぐみながら)見ててくれたんじゃないかと思うし、きっとお会いしていたら『おお、タナ!ようがんばったな』って言ってくれてると思います」
