後輩への思いと多様化するプロレス界

――全日本プロレスの本田竜輝選手が「永田選手から大きな影響を受けた」と話していました。「自分のやりたいようにやるのが一番成長できる」と助言され、褒めるときは思い切り褒めてくれたと。
永田:彼は体が大きく、そのパワーをダイナミックに活かす試合をしていたので、褒めた記憶があります。
他にも本田とは縁があって、うちの息子が小学校低学年のとき、自由ヶ丘学園のレスリング場に出稽古に行ったことがあるんですよ。そのとき「一緒に写真を撮った」と本田が話してくれました。僕は全然覚えていませんでしたけど(笑)。
全日本プロレス 本田竜輝、2年連続準優勝の王道トーナメントへの覚悟とELPIDAへの思い
――ボルチン・オレッグ選手が、今年6月のNEVER無差別級王座防衛戦で永田選手と戦い、「永田さんがいたからプロレスラーになれた」と話していました。永田選手は後輩の方から慕われているイメージがあります。
永田:若手は生活していくだけで大変です。だから、できるだけ付き人とは一緒にご飯を食べて僕が支払い、洗濯代としてお小遣いを渡す時もあります。
人によって捉え方は違うかもしれませんが、付き人として頑張ってくれている彼らに対して、最低限のことをしただけです。
でも、内藤哲也選手のように、僕がIWGP王座に挑戦することに不満を言った選手もいる。やっぱり人それぞれですよ。
――ところで、永田選手は若手の頃から、いろんな団体に出られていますね。
永田:デビューして1年くらいで天龍源一郎さんのWARに出させてもらいましたし、その後は藤原組にも出ました。先輩のお付きという形で、いろいろな団体に行きましたね。
――ご自分で希望したのですか。
永田:いや、会社からの指示です。新日本のシリーズが終わってすぐだったので、正直行きたくはなかったんですけど、試合をさせてもらったり、セコンドに付きながらいろんな経験を積ませてもらいました。