【インタビュー】新日本 永田裕志「最低限のことをしただけ」プロレス愛と指導論(中編)

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強い体と「芯の通った頑丈さ」

2023年2月には三冠ヘビー級王座を奪取。史上5人目となるメジャー団体シングル王座(IWGPヘビー、GHCヘビー)を制覇

――ある若手レスラーが「鈴木みのる選手、秋山準選手、永田選手といった世代のレスラーは体の強さだけでなく“芯の通った頑丈さ”がある」と語っていました。

永田:そう言っていただけるのは嬉しいですね。僕は常に試合に臨む際、100%の状態に仕上げることを心がけています。どんなに忙しくてもトレーニングの時間を必ず作り、徹底的に自分をいじめ抜いて、しっかりリカバリーするようにしています。

――日々の鍛錬が大切なのですね。ところでキックボクシングは今でも続けていますか。

永田:2019年までやっていましたが、膝を痛めてやめました。ただ、今もシャドーキックボクシングだけは続けています。


――当時、キックボクシングを取り入れた理由は?

永田:同期にオリンピック選手の中西学さんがいたからです。僕はレスリングでオリンピックに行けなかった。全日本チャンピオン止まりでした。中西さんはアスリートとして新日本プロレスに入団すると、会社の売り出し方もすごかった。

僕は当時プロとしては身体も細く、レスリング技術だけを披露しても、それだけでは不十分でした。だから、一度レスリングを離れて好きなキックボクシングを取り入れようと思ったんです。

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