【インタビュー】新日本 永田裕志「最低限のことをしただけ」プロレス愛と指導論(中編)

K-1やPRIDEの格闘技ブームの中、永田裕志は第31代IWGPヘビー級王者として孤高のV10という偉業を成し遂げた

若手の頃から新日本プロレスだけではなく他団体のレスラーともぶつかり合い、今もなお進化を続ける永田裕志。9月7日には自らのプロデュース興行「Blue Justice XVI ~青義奉謝~」を地元・千葉県東金市で開催します。この大会を前に自身のプロレス人生を振り返りました。中編ではこれまでのキャリアや後輩への思い、そしてプロレス界全体について伺いました。(取材・編集/大楽聡詞 文/ミライカ)

<前編はコチラ>

目次

「絶対に新日本プロレスを守る」IWGP王者としての覚悟

――2002年4月、IWGPヘビー級王座を戴冠した永田選手は、それまで最多連続防衛記録9回を保持していた橋本真也さんを塗り替える“10回”を達成。この時の防衛戦の相手は、高山善廣選手、バス・ルッテン選手、藤田和之選手、村上和成選手、ジョシュ・バーネット選手など名だたる強豪ばかりでしたね。

永田:これほど素晴らしい選手たちと防衛戦を戦えた人間はそう多くないと思います。そこだけは僕の中で大きなプライドとして残っています。

――本当に1試合1試合が死闘でしたね。

永田:当時、世間は”新日本プロレス創設30周年おめでとう”という追い風もありましたし、格闘技ブームで向かい風も強かった。その中で、王者として「絶対に新日本プロレスを守る」という強い気持ちで戦っていました。


――強い信念ですね。

永田:もちろん僕1人ではなく、同世代の天山広吉選手や中西学選手、西村修選手も同じ思いを持っていました。そして指揮をとる蝶野さんが僕たちを前面に立て、盤石の布陣を築いてくれたんです。

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