23年3月にデビュー、「戦うバービー人形」の異名を持つ”ChiChi”
「戦うバービー人形」という華やかなキャッチフレーズと洗練されたビジュアル。その佇まいからは想像もつかない激しいファイトで注目を集める女子プロレスラー、ChiChi。2023年3月のデビューから異例のスピードで進化を続ける彼女のプロレス人生は、スカウトから始まった。クラシックバレエの経験のみでリングに飛び込み、男子プロレス界の重鎮たちによる指導で培われた独自のスタイル、そして過酷を極めたデビュー期について語る。【前編】(取材・文/大楽聡詞)
■スカウトから始まったプロレス人生
――デビューした経緯を教えてください。
ChiChi:スカウトをしていただいたのがキッカケなんです。まだ”プロレスリングEvolution(2023年3月旗揚げ)”が本格始動する前に声をかけていただきました。
当時はプロレスに全く興味がなくて、何度かお断りしていたんです。「痛いのは嫌だし、体も大きくしたくない」と思っていて(笑)。
――そこからどのように興味を持ったのですか?
ChiChi:「一度、諏訪魔選手と石川修司選手の試合を見に行こう」と誘われて、2022年6月に全日本プロレス大田区大会を観戦に行きました。
そこで「プロレスってすごく面白いな!」と感じて。本当に軽いノリで、練習を始めることにしたんです。
――最初は軽い気持ちでのスタートだったのですね。
ChiChi:はい。でも最初はすぐ辞めようと思っていました。私の運動能力では、プロレスラーのように跳んだり跳ねたりなんて絶対にできないと思っていたんです。
けれど、練習を続けていくうちに少しずつできることが増えてきて、どんどん楽しくなっていきました。
受身の練習をやる頃には「世界にこれだけ受身を取れる人がいるんだから、私にもできるはずだ」という強い気持ちになっていて。結果的に練習開始から7ヶ月でデビューすることになりました。
――7ヶ月でのデビューというのは、早い方ですよね。
ChiChi:でも、最近の若い選手だと2ヶ月でデビューするような方もいますし、もっと早いケースもありますよね。
