23年3月にデビュー、「戦うバービー人形」の異名を持つ”ChiChi”
■デビュー戦、そして“同世代・若手同士”の試合の難しさ
――デビュー戦(2023年3月)は優宇さん(25年12月引退)でした。
ChiChi:本当に優宇さんで良かったと思っています。最初に“最強の相手”と戦わせていただいたことで、度胸や耐性が一気についた気がします。
当時、優宇さんは100kgを超えて海外のEVEインターナショナルベルト等保持していた。そんなトップ選手と戦うなんて「えっ!?」って感じでしたけど(笑)。
でも、そのおかげで一気に経験値を積むことができたし、「プロレスの痛さ」「プロの凄さ」を、身をもって知ることができました。
――23年11月、センダイガールズプロレスリングの「じゃじゃ馬トーナメント」に出場し、若手選手同士での対戦も増えましたね。
ChiChi:実は、若手同士で試合をするのがすごく難しいんです。
――それはどのような理由からでしょうか?
ChiChi:キャリアのある先輩方との試合であれば、こちらが必死にぶつかっていけば、先輩が試合の魅せ方や会場の盛り上げ方を全て把握し、構築してくださるので“試合”としてしっかり成立するんです。
でも、若手同士だとお互いにまだそのスキルがない。いくらガムシャラに戦っても、「お客様に本当に満足していただけているか…」というと、また別の話になってきます。
――レスラーとして“表現”や“魅せる技術”が問われるわけですね。
ChiChi:そうです。スポーツエンターテインメントとしてのプロレスの難しさをすごく痛感しました。キャリアを重ねて後輩との試合が増えてきた今でも、先輩に胸を借りる試合より、後輩や若手同士の試合の方が自分のスキルを試されている感覚があって難しさを感じますね。
当時はうまく言葉にできませんでしたが、今思うと「お客様に見せる“試合の完成度”とずっと戦っていた」気がしますね。
<中編に続く>
プロフィール
ChiChi(チーチー)「戦うバービー人形」のキャッチフレーズを持つ女子プロレスラー。クラシックバレエで培った体幹と柔軟性を武器に、2023年3月にプロレスリングEvolutionでデビュー。諏訪魔や石川修司ら男子レスラーから指導を受け、練習開始からわずか7ヶ月でリングに立つ。その後も元WWEのSareeeや伊藤薫の指導を受ける異例のキャリアを歩む。2026年3月末に同団体を退団。激しいファイトと卓越した表現力で魅了する注目のフリーレスラー。
