明治安田J2リーグ第35節が11月2日に行われ、いわきFCがホームのハワイアンズスタジアムいわきで藤枝MYFCを3-1で下した。これでいわきは今季初の4連勝を飾り、昇格プレーオフ争いへわずかながら望みをつなげた。一方の藤枝は決定機を活かせず、残留争いの厳しさを増す結果となった。
◇明治安田J2リーグ第35節 いわきFC 3-1 藤枝MYFC(2025年11月2日・ハワイアンズスタジアムいわき)
明治安田J2リーグは11月2日に各地で10試合が行われ、いわきFCはホームで藤枝MYFCに3-1で勝利。これでチームは今季初の4連勝を達成し、昇格プレーオフ圏内へわずかに望みをつなげた。前節までの3連勝で勢いに乗るいわきは、その勢いを維持するかたちで序盤から主導権を握った。
試合は開始5分、藤枝がいわき陣中央付近で得たフリーキックをMF世瀬啓人が直接狙うも、GK佐々木雅士が好セーブで弾き出し、ピンチを防ぐ。攻め込む藤枝に対し、いわきは前半13分、相手のバックパスをカットしたMF山口大輝が冷静に右足で流し込み、先制点を奪った。
その後もいわきが主導権を握る展開。前半終了間際の45分には、藤枝MF浅倉廉のスルーパスからMF川上エドオジョン智慧がエリア内でシュートを放つが、GK佐々木が再び好守を見せて得点を許さない。いわきが1点リードのまま前半を折り返した。
後半に入っても勢いは止まらない。開始早々の47分、右サイドからのスローインを起点にMF大西悠介がクロス。FW熊田直樹のヘディングパスを受けた山口が左足で折り返すと、最後はDF石田侑資が右足で押し込み、いわきが追加点を挙げた。
さらに後半19分、左サイドからのロングスローを起点に混戦となり、こぼれ球に反応したDF堂鼻起暉が右足で押し込み3-0。試合をほぼ決定づけた。
藤枝は終盤の43分、MF芹沢海翔がペナルティエリア内で倒されPKを獲得。FWアンデルソンがGKの逆を突くシュートをゴール右下に沈め1点を返すも、反撃はそこまでだった。
いわきFCはホームでの勝利で勝ち点を伸ばし、勢いそのままに昇格プレーオフ争いへ食らいつく。バースデー弾を決めた山口、J2初得点の石田とチーム内の雰囲気も上向きだ。一方、藤枝MYFCは決定機を生かせず、須藤監督の言葉通り「仕留める質の差」を痛感する結果に。残留争いは一段と厳しさを増す。
記事/ひろしお
編集/まるスポ編集部
