棚橋弘至インタビュー:社長兼レスラーとしての激動の日々――ファイナルロードと新日本プロレスの未来(後編)

7月19日から開幕するG1 CLIMAX、出場選手を棚橋が分析!

新日本プロレスのエースとして「100年に一人の逸材」と呼ばれ、ファンに愛されてきた棚橋弘至。2023年12月23日、47歳で同団体の代表取締役社長に就任し、アントニオ猪木、坂口征二、藤波辰爾に続く史上4人目の「選手兼社長」となった。リングでの戦いと経営の両立、そして2026年1月4日の東京ドームでの引退試合に向けた「ファイナルロード」を走る棚橋に、激動の1年半を振り返ってもらい、新世代の選手への思い、新日本プロレスの未来、そしてプロレス哲学についてじっくり聞いた。ユーモアと情熱に溢れる棚橋の言葉から、彼の人間性とプロレスへの愛が鮮やかに浮かび上がる。(取材・文/ジャスト日本)

<前編はこちら>

目次

 新世代への期待、棚橋の眼差し

──新世代の選手について、棚橋さんの視点で詳しく教えてください。まずは海野翔太選手。

棚橋:海野の動きと肉体は申し分ない。パワー、スピード、ビジュアル、全部揃ってます。あとはファンの心を掴むかどうか。

ブーイングも若い武藤敬司さんみたいに乗り越えれば、スターダムは確実かなと。

リングで対戦した時、海野のパワーに押されながら、「こいつ、すげえな」って心から思いました。彼がファンの心を掴む瞬間を、僕も見たいです。

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──では成田蓮選手はいかがでしょうか?

棚橋:成田に関しては、ラフに走っていますが、LA道場で培った実力は本物だと思っています。どこかで本当の感情が爆発することを期待しています。

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