棚橋弘至インタビュー:社長兼レスラーとしての激動の日々――ファイナルロードと新日本プロレスの未来(前編)

2023年12月23日、新日本プロレス代表取締役社長に就任した棚橋弘至

新日本プロレスのエースとして「100年に一人の逸材」と呼ばれ、ファンに愛されてきた棚橋弘至。2023年12月23日、47歳で同団体の代表取締役社長に就任し、アントニオ猪木、坂口征二、藤波辰爾に続く史上4人目の「選手兼社長」となった。リングでの戦いと経営の両立、そして2026年1月4日の東京ドームでの引退試合に向けた「ファイナルロード」を走る棚橋に、激動の1年半を振り返ってもらい、新世代の選手への思い、新日本プロレスの未来、そしてプロレス哲学についてじっくり聞いた。ユーモアと情熱に溢れる棚橋の言葉から、彼の人間性とプロレスへの愛が鮮やかに浮かび上がる。(取材・文/ジャスト日本)

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毎日がジェットコースターに乗ってるみたいだった

──棚橋選手、社長就任から1年半が経ちました。どんな日々でしたか?

棚橋:毎日が新鮮で、ジェットコースターに乗ってるみたいでしたよ。47歳で社会人デビューして、いきなり社長(笑)。

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24年間、プロレスラーとして練習と休息を中心に生きてきたのに、社長になってからは平日は事務所で書類や会議、土日はリングで戦う生活。自分でも「よくやってるな」って思いますけど、学生時代から手帳を予定で真っ黒にするのが好きだったんです。予定がぎっしりな今、夢が叶ってる気分かな(笑)。

──ほぼ年中無休ですね!レスラー時代と比べて、休みはどうでした?

棚橋:実は、レスラー時代も休みは少なかったんです(笑)。練習だけの日や、メディアのプロモーションがあったくらい。

社長になってからは、試合以外の時間が経営に割かれるようになったけど、予定をぎちぎちに詰めるのは嫌いじゃない。リングとオフィスを行き来するリズムが、僕を成長させてくれるんです。充実感がすごいですよ。

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