棚橋弘至インタビュー:社長兼レスラーとしての激動の日々――ファイナルロードと新日本プロレスの未来(後編)

──大岩凌平選手はどうでしょう?

棚橋:ノア遠征で清宮海斗と組む中で、弟分感が出るけど、対等な空気感を出せれば化ける。海外遠征せずにトランジットで経験を積んだハングリーさは本物。

リングでの闘志を見ると、僕もワクワクする。大岩が清宮と並ぶ瞬間を想像すると、ゾクゾクするよ。

ジェフ・コブ、新日本ラストマッチで棚橋弘至に敗北。感謝の言葉で締めくくる

──DDT、AEW、新日本の三団体所属のKONOSUKE TAKESHITA選手はいかがでしょうか。

棚橋:TAKESHITAは凄いですよ。運動能力はボルチンと競うレベルで、どんな選手でも体力でも技術でも対等に渡れるんです。

アメリカでの試合(2025年4月12日・アメリカ・シカゴ・ウィントラストアリーナ)では、僕、完全に歯が立たなかった(笑)。

すべての攻撃は脅威ですよ。2014年にDDTで戦った時、「30歳以降に化ける」って言ったけど、今年30歳でその通り。ジャンボ鶴田さんのような「完全無欠の怪物」に大化けする予感がしますよ。

──続きましてグレート-O-カーン選手はいかがでしょうか?

棚橋:オーカーンは、誰も進んでいない道を歩んでいる気がします。その先に何が待っているのか、期待して見ています。

──NEVER無差別級王者となりましたボルチン・オレッグ選手について。

棚橋:ボルチンは全部が規格外。ハートが熱く、誠実な人柄がリングに滲む。小橋建太さんに近いかな(笑)。去年のG1予選での試合は、闘志に圧倒された。

レスリングベースの技に跳躍力を加えて、彼らしいスタイルを築いてほしい。彼の笑顔を見ると、プロレスの楽しさを改めて感じますよ。

──最後に今年の『BEST OF THE SUPER Jr.』覇者・藤田晃生選手はいかがでしょうか。

棚橋:彼は完全にゾーンに入ってます。ビジュアル、技、言葉、全てがカッコいい。

キャラクターが『東京リベンジャーズ』感で男女両方のファンを掴む要素があるんですよ。本当に新日本が誇る”金の卵”として、どこまで輝くか楽しみにしています。

1 2 3 4 5

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Share me!
  • URLをコピーしました!
目次