棚橋弘至インタビュー:社長兼レスラーとしての激動の日々――ファイナルロードと新日本プロレスの未来(後編)

──先日までIWGP GLOBALヘビー級王者だった辻陽太選手はいかがでしょうか?

棚橋:運動能力は新日本トップクラスですね。でも、野心やリーダーシップがもっと見せてほしい。そうすると彼のステータスはもっと上がると思います。

今年のG1でも対戦する予定(2025年8月3日・福岡国際センター)だけど、そこで「新日本を背負う」ビジョンを見せてほしい。

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──上村優也選手はいかがですか?『ドミニオン』(2025年6月16日・大阪城ホール)でも対戦して、棚橋選手が丸め込みで勝利。今年のG1では8月1日のサンメッセ香川でも激突します。

棚橋:上村はプロモーションに積極的で、養護施設の慰問とか社会貢献も意識している。

レスリングはリッキー・スティムボートみたいな正統派の魅力があるけど、アクが弱いかな。彼なりの個性を見つけるか、真っ直ぐ突き進むか。

リングで彼を見ると、若手時代の自分を重ねるんですよ。「もっと自分を出せよ」って応援したくなる。だからこれからの成長が楽しみですよ。

──次は7月4日東京武道館大会で対戦されましたゲイブ・キッド選手について語ってください。

棚橋:ゲイブは野心の塊ですよ。コロナ禍で彼は第1試合をコツコツ積み重ねてきた。

精神的に辛い時を乗り越えてケニー・オメガとの一戦(2025年1月5日・東京ドーム)で覚醒しました。

ゲイブの道場での苦労を知ってるので、彼の戦いっぷりは胸を打ちますよね。新日本のトップ外国人として、さらなる飛躍してほしいなと思います。

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