【レック株式会社・永守貴樹】プロレスファンの裾野をもっと広げたい(後編)

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永守さんが思うベストマッチ

――永守さんは国内外問わずプロレス観戦しておられますが、印象に残っているプロレスの試合を教えてください。

永守:まずは初代タイガーマスクとダイナマイト・キッドの闘い。やっぱり1981年4月21日の蔵前国技館、タイガーマスクのデビュー戦ですね。布に色をつけたようなマスクに会場から失笑も起きましたが、ゴングが鳴ってからのタイガーの動きに驚きました。まさにアニメの世界から飛び出してきたスーパースター。あの試合以上の驚きはなかなかないですね。

――初代タイガーの登場で子供ファンが増えましたね。

永守:そうですね。あと1981年9月23日、田園コロシアムのアンドレ・ザ・ジャイアント対スタン・ハンセン戦。当時、新日本プロレスに参戦する外国人トップレスラー同士で迫力がありましたね。

この試合でハンセンが、体重200kg以上のアンドレをボディスラムで投げたんですよ。アンドレを投げたのは史上5人目。とにかく興奮しながら観てました。

そして先日8月23日に亡くなられたテリー・ファンクの最初の引退試合。1983年8月31日の蔵前国技館のザ・ファンクス vsスタン・ハンセン&テリー・ゴディ戦ですね。

日本で誰よりも愛された外国人レスラー。最後、トップロープからテリー・ゴディへの回転エビ固め。「トップロープからあんな動きができるんだ」とびっくりしました。

小さい時に観たプロレスの印象が強くて、いつまでも心に残っています。中学から柔道を始め、「身体能力が高い人だと、そういう技ができるのか」と身体と頭で理解できましたが、子どもの頃は何も知識なく観ていたので、とにかく印象が強く記憶に鮮明に残っていますね。

――ちなみに衝撃的な試合はありますか?

永守:1999年1月4日、新日本プロレスの東京ドーム大会で行われた橋本真也vs小川直也戦。殺伐とした雰囲気の中でノーコンテスト。両陣営の選手がリング内に入り乱れる様子を観ていて、「いったい何が起きたのか?」とハラハラする感覚がありました。

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