【水泳 森隆弘】元オリンピック日本代表、理想の人生の歩み方

――もう少しYouTube動画の話を伺いたいのですが、始めた2012年、周囲の反応はいかがでしたか?

森:今より当時の方が凄かったですよ。「元オリンピック日本代表選手が水泳の動画を上げてきた!」と言う驚きもあって、登録者数も1週間で約5,000人増えました。今はいろいろな方が始めていますし、人は新しい方に流れますから。

 ただ、僕は他の方々と違ってYouTubeで収益は求めていません。レッスンをしていく中で動画を使っていければいい、くらいにしか考えてないですね。

――森さんは今後、どのように水泳と携わって行きたいですか?

森:コロナ前から準備していたのが、「海外で水泳を教える」ことです。それが僕の夢というかゴールですね。昨年、海外で水泳を教えたいと周りに話したら、たまたま同級生がシンガポール住んでいて力を貸してくれました。本当はコロナがなければ、今ごろシンガポールかマレーシアに住んで水泳を教えていましたね。

――それもすごい話ですね。

森:海外にいてもYouTubeとか動画アプリで水泳を教えることは可能ですし、何より仕事とプライベートは一緒の方が楽しいと思います。

 あと僕は旅行をするのが大好きなんですよ。その旅行の途中で問合せがあれば、動画アプリで水泳を教えることは可能です。

――森さんが現役アスリートに言葉を送るとしたら、どんなことを伝えたいですか?

森:2000年アメリカ・ミシガンに合宿に行った時、休憩時間に昼寝しているのが日本人だけでした。アメリカ人は、まず本屋に行って合宿中に読む本を購入。そして休憩時間、ずっとその本を読んでいます。

 時間があるなら本を読むとか人に会うとか、競技以外のことを学ぶのが大切だと思いますね。引退後の時間の方が長いわけですから。

 あとSNSとかインターネットで情報を求めすぎない方が良いと思います。インターネットの中に楽な方法は沢山あるし、自分の気持ちを惑わすものはある。でも大切なのは「人」との関わりなので。

 正直、SNSは良い部分しか見えない。輝いて見えるものの裏側に、隠れて存在するものがある。僕も正直、独立した1年はジュース1本買うのも苦しかったし、独立しなければ良かったと思うこともありました。でもそういった時に助けてくれたのは人だった。

 引退後、アスリートやオリンピック代表であったことは、名刺がわりになります。その人間が面白いか、過去の栄光を引きずったままの人間なのかは相手が判断してくれます。

――森さんは前者ですよね。

森:そうありたいと思っています(笑)。

<インフォメーション>
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森隆弘塾WEBサイト
森隆弘インスタグラム

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