山形県高校総体の個人形で優勝、個人組手で準優勝を果たし、2種目でインターハイ出場を決めた東海大学山形高校3年の青木選手
「負けたくない」と思えた相手との出会い
中学2年生の頃には、組手が嫌で空手を辞めたいと思ったこともあった。それでも、大会で出会った選手と言葉を交わす中で、「次は負けたくない、勝ちたい」という気持ちが芽生えた。
苦手だった組手から目をそらさずに向き合うことが、青木選手を変える転機となる。
空手を続けた約9年間で得たものを聞くと、青木選手は「継続する力」と答えた。
「以前は飽きっぽくて、すぐに諦めてしまうこともありました。でも空手を続ける中で、ほかのことに対しても『続けることの大切さ』を学びました」

「基本を大切にする」姿勢が進学の決め手に
中学3年生で進路を考えていた青木選手は、東海大山形高のオープンキャンパスに参加した。その際に空手道部の部活動体験で、実際の練習を見学したことが同校への進学を決める大きな理由になったという。
「私が空手で一番大切にしているのは『基本』です。東海大山形は基本練習をしっかり行っていました。空手に取り組む環境として、ほかの高校と比べて一番良いと感じ、入学を決めました」
入学後、青木選手が実感したのは、競技に真摯に向き合う緊張感と、先輩・後輩が自然に声をかけ合う空手道部の温かな雰囲気だった。
顧問の渡辺佳先生も、部の人間関係を強みの一つに挙げる。
「運動部には縦社会のイメージもあると思いますが、本校では、先輩に気軽に話しかけられないということはありません。強い先輩がいれば、『この技術はどうすればいいですか』と相談できる環境があります。練習には真剣に取り組みながら、互いに高め合える関係です」
競技面では、外部指導者2人が技術指導を担い、渡辺先生は大会やスケジュールの管理、生活面のサポートを担当する。
そうした環境で練習を重ね、青木選手は高校生活最後の県高校総体で大きな成果を残した。
2026年6月6、7日に天童市スポーツセンターで行われた「山形県高等学校総合体育大会兼全国高等学校総合体育大会山形県予選会」では、女子個人形で優勝、女子個人組手で準優勝。さらに、女子団体組手でも準優勝に貢献した。
個人形と個人組手はいずれも上位2人にインターハイの出場権が与えられ、青木選手は二種目で全国への切符をつかんだ。
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