2024年ICF WORLD CHAMPIONSHIPSで自身5度目となる世界大会得点王に輝いた木村亮太選手
「水上のバスケットボール」とも評されるカヌーポロ。その世界大会で幾度も得点王に輝く日本代表キャプテン・木村亮太選手(34)のルーツに迫ります。幼少期は闘争心がなかったという少年が、兄への憧れからカヌーの世界へ足を踏み入れ、瞬く間に日本トップ選手へ。さらに、高校時代にあえて競技を離れ、強豪校の水球部へと電撃転向した驚きの理由を告白。「すべてはカヌーポロで上に行くため」と語る、彼の覚悟の軌跡を紐解きます。(取材・文:大楽聡詞)
第1章:闘争心ゼロの少年がカヌーに出会うまで
――幼少期はどのような子供でしたか?
木村:一言で言えば「ザ 末っ子」でしたね。兄が2人いるのですが、本当によくいじられながら育ちました。一番下ということもあって、両親からは可愛がられていた記憶があります。
――昔から負けず嫌いだったのですか?
木村:いえ、昔は本当に闘争心が全くない子供だったみたいです。幼稚園の頃、両親が見にきてくれたマラソン大会で一番最後になり、先生と手を繋ぎながら楽しそうにスキップでゴールにたどり着いたらしくて(苦笑)。昔は本当にのんびりとした子供でした。
――小さい頃、スポーツは?
木村:母親の影響で、物心つく前から水泳を習っていました。そのため、水に対する恐怖心は全くありませんでしたね。
あとは家族全員がシーズンスポーツを愛する一家で、夏は海へ行ってダイビングをして魚を見たり、冬はみんなでスキーに行ったり。季節の移り変わりと共にアクティブに楽しむ家族でした。
