今季のルーキーはシーズンイン後に受講
5月、一軍登録者を除く今季のルーキーを対象に第1回目の獅考トレーニングが開催された。
例年はシーズン開幕前までに行われていた目標設定だが、今季は開幕から約1ヶ月半後に実施。キャンプから実戦までを一通り経験し、自分の現在地を掴んできたタイミングだからこそ、より現実的な目標設定ができる狙いがあった。
講師を務めたのは、カルチャーデザイナー兼人財開発を担当する坂田賢二氏。初年度から講師を担当しており、今一軍で活躍する上述の選手たちの成長も入団当初から後押ししている。

坂田氏は冒頭、選手たちに向けて取り組みの目的を明確に説明した。
「このトレーニングは、皆さんが一軍で活躍できる選手になってもらうためにやっています」
獅考トレーニングは単発の講義ではない。シーズンを通じて継続的に行われるプログラムであり、今回はその第一回目にあたる。
5月は目標設定とアクションプランを作成し、以降シーズン終了までに2回行われる予定。最終回にはシーズンの振り返りを選手自身が言語化し発表する機会も設けられている。
本講義の前半では、野球をする上で必要な“心・技・体”を支えるための「土台」の重要性を理解する時間になった。
主体性や課題発見力といったスキルはプロ野球選手といった職種問わず、一人の社会人として生きていく上で不可欠なものであると説く。
そして日々の成長サイクル(考える→鍛える→試す→振り返る)を正しく回すためのマインドセットも提示。その中には、青木チーフコーチも挙げた他者の力を借りることも含まれていた。
「皆さんはプロであり、一人一人が経営者です。周りもプロが囲んでくれて、皆さんが一軍で活躍するためのサポートを全力でしてくれます。ただ、これを生かすかどうかは皆さん次第です」

坂田氏からの言葉に、受講する選手たちの表情が徐々に引き締まっていった。
「情報収集して、自分で考えて、最後に自分で決める。アドバイスはもらうんだけど、周りのことを任せっきりにしない。ここには大きな差があります。“任せること”と“任せっきりにする”のでは大きな違いがあります。皆さんの人生は皆さんがオーナーであり、主役なんです」
