プロのリフティングパフォーマーであったWasse(早稲昭範)は2017年にテックボールと出会い、その可能性を確信して日本での挑戦を決意する(写真/本人提供)
◼️独りからのスタート、そして「手」を使った特訓
――当時は練習相手もいなかったと思いますが、どのように技術を磨いたのですか。
早稲:一番のネックは環境でした。台が届くまでの2ヶ月間、形状を頭に叩き込み、イマジネーションを駆使して“壁打ち”を何万回と繰り返しました。
ですが、自分より強い相手がいなければ上達は止まります。国内に手本がいない中、私が最初に取り組んだのは、相手に“手で正確にボールを投げてもらう練習”でした。
――手で投げる、ですか?
早稲:テックボールは1.5m×3mの小さな台の上で、相手のエリアにボールを収めなければなりません。
マシンの一定の動きでは再現できない、生きたボールの感覚を養うために、まずは「手で正確なボールを供給してくれるパートナー」を育てるところから始めました。かなり地道ですが、それが世界と戦うための道でした。
