【スポーツとメンタルのコーチ 今井礼子】子どもたちの明るく面白い未来に向けての「今」をサポートしていきたい(第3回)

――今井さんご夫婦はチャンスを与える側、それに進む側とお互い役割分担して同じ方向を向いていますね。それが選手とコーチとして良い関係性を築いている。

今井:彼は根っからのアスリート気質です。対して私は根っからのサポート気質なんですよ。だから夫だからというより、これまで培ってきた「コーチ」としての気質が出ちゃいます。

対等でありながら対等でない部分もある。それに良い意味で彼は自分のこと以外、あまり興味がないんです。

彼は「相手が存在してからの自分」ではない。もう「自分」なんです。例えば「過去の自分よりも強くなろう」とか「過去の自分より一歩成長しよう」というのはあると思います。

ただ「誰々にこう言われたから見返してやるぞ」というのは全くないんです。

――ところで長年コーチと活動してきて喜びを感じる瞬間はなんですか?

今井:運動やスポーツに関して面白いと思ってくれることですね。「楽しい」ではなく「やりがい」や「面白みがあるね」と思ってもらいたいです。

私は水泳やカヌーとか水ものの指導が多いので「水の特性を面白い」と思ってくれたら嬉しいというのがあります。

――最後の質問になりますが、今後の活動目標を教えてください。

今井:二つあります。一つはパラカヌーを日本障害者カヌー協会とともに日本中に広めていきつつ、香川県の健常者のカヌースプリント競技の発展とパラスポーツの理解と環境作りをサポートしていきたい。

もう一つ。夫がパラアスリートになってトップアスリートやその周りの方に接し、その方々の目線で活動させてもらったことで、子どもたちへの関わり方が明確化されました。それを生かして、子どもたちの明るく面白い未来に向けての「今」をサポートしていきたいと思います。
<おわり>

今井礼子/イマイ レイコ 香川県出身
『スポーツとメンタルのコーチ』
2006年に水泳教室「ひまわり運動ひろば」を設立。
定期的に出張水泳レッスンや保育士・スタッフ・保護者向けの講演会や勉強会を開催。またオンラインでメンタルコーチを行う。
日本障害者カヌー協会 2020年・2021年強化コーチ
日本障害者カヌー協会 国内クラス分け委員 テクニカル担当
香川県パラカヌー協会 理事長
香川県パラ水泳協会 理事
ひまわり運動ひろば 代表

ひまわり運動ひろば WEBサイト
今井礼子 Twitter
香川県パラカヌー協会 Twitter

一般社団法人 日本障害者カヌー協会 Webサイト
一般社団法人 日本障害者カヌー協会 Twitter

取材・文/大楽 聡詞
写真提供/香川県パラカヌー協会 高橋由理・(一社)日本障害者カヌー協会

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