【スポーツとメンタルのコーチ 今井礼子】「将来、プロスポーツ選手を目指したい」と思った時、その思いを満たしてあげたい(第2回)

――なるほど、大人たちの声が届かない年代まで遡ったわけですね(笑)。

今井:この話は子を持つ親に理解してほしいことなんです。それによって子どもへの対応が変わってきます。

――今井さんが、いつくらいから今の教育スタイルを考えるようになりましたか?

今井:勉強し始めたのは7〜8年くらい前ですが、もっと前から考えていました。私の水泳教室では「選手コース」はありません。そこに特化してしまうと、子ども達の水泳以外の可能性を奪ってしまう事になる。

週末スポーツ少年団で野球やサッカーなど他の運動をしている子どもたちが、平日に「水泳、楽しいな」と集まってきてくれる状態を作りたかったので、私の水泳教室は選手コースを作らなかったですね。

水泳は自分の体を水中で操るスポーツです。陸上と違って水の中には支えるものありません。支えるものがない水の中で泳ぐのが速い子は陸上の運動もしっかりできていることが多いんです。

ただ水中は「怖い」がネックになってきます。この「怖さ」さえなくなれば陸上の運動ができる人は泳ぐのが上手くなるはずです。

――今井さんはなぜ、子どものためにそこまで考えられるのですか?

今井:私は子どもが「将来、プロスポーツ選手を目指したい」と思った時、その思いを満たしてあげたい。出来る限り応援したいしサポートもしてあげたい。人間の可能性は無限ですから。
<第3回に続く>

今井礼子/イマイ レイコ 香川県出身
『スポーツとメンタルのコーチ』
2006年に水泳教室「ひまわり運動ひろば」を設立。
定期的に出張水泳レッスンや保育士・スタッフ・保護者向けの講演会や勉強会を開催。またオンラインでメンタルコーチを行う。
日本障害者カヌー協会 2020年・2021年強化コーチ
日本障害者カヌー協会 国内クラス分け委員 テクニカル担当
香川県パラカヌー協会 理事長
香川県パラ水泳協会 理事
ひまわり運動ひろば 代表

ひまわり運動ひろば WEBサイト
今井礼子 Twitter
香川県パラカヌー協会 Twitter

一般社団法人 日本障害者カヌー協会 Webサイト
一般社団法人 日本障害者カヌー協会 Twitter

取材・文/大楽 聡詞
写真提供/香川県パラカヌー協会 高橋由理・(一社)日本障害者カヌー協会

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