急遽、プロ初登板となった深沢が4回1失点と力投した(写真はイメージ)
【DeNA 5−3 中日】(4月7日・横浜スタジアム)
試合直前、先発予定だったデュプランティエがインフルエンザのため急きょ登板を回避するという不測の事態に見舞われたが、そのピンチを救ったのは高卒5年目の深沢。2024年に受けた右肘のトミー・ジョン手術という長いリハビリ期間を乗り越え、育成契約から支配下復帰を果たした22歳が、待望のプロ初登板という大舞台で躍動。
深沢は毎回走者を背負いながらも、持ち味である抜群の制球力を武器に要所を締める粘り強い投球を見せた。最大の山場は1点を追う4回表、2死満塁という絶体絶命の窮地であったが、中日・田中を外角低めのスライダーで空振り三振に仕留めると、ハマスタのスタンドからは割れんばかりの大歓声が巻き起こった。球団8年ぶりとなるプロ初登板初勝利こそ逃したものの、4回1失点という数字以上のインパクトを残した。
この力投に応えたい打線は直後の4回裏、無死満塁の好機を作ると、蝦名が左中間へ逆転の2点適時二塁打を放ち試合を2−1とひっくり返した。なおも2死二三塁の場面では、主砲の牧がレフトへ勝負強さを見せつける2点適時二塁打を放ち、この回一挙4点の猛攻で主導権を完全に掌握した。8回にも石上の適時打でDeNAは5−1とリードを広げる。9回に中日・板山の2ラン本塁打で追い上げを許したものの、最後は山﨑が踏ん張り逃げ切った。
SNS上では、スクランブル登板を全うした深沢に対し「手術からの復活劇に涙が出る」「急な代役でこの投球は立派すぎる」といった感動の声が溢れるとともに、主力の不在をカバーしたチームの底力を称える投稿が相次いだ。
苦境を全員野球で乗り越えたこの一勝は、チームにとって数字以上の価値を持つ大きな白星となった。
記事/まるスポ編集部
