――高梨選手を見てプロレスを好きになった友達がいます。いつも彼女は「高梨選手には自分のためにベルトを奪って欲しい。時には自分のためにプロレスをして欲しい」と話しています。

高梨:僕は誰かのためにプロレスをしているつもりはないですね。「ファンのためにプロレスをしている」と言うレスラーもいますけど、僕は1度も言ったことはない。

他の人から見るとそのように感じるのかもしれないけど本当に自分のためにプロレスをしています。「こうした方が面白いじゃん」と思って動いていることが、結果として他の人のためにプロレスをしているように映るのかも知れませんね。

例えばタイに行ったのもさくらさんのためではなく「面白いな!」と感じたからですし、タイに何度も行って生徒に指導したのも「タイでプロレス文化を作っていくのが面白い」と感じたからです。

自分の中では面白いと思った感覚が、他の人には「誰かのために無理をしている」と見えるのかも知れない。でも自分では面白いしプラスになると思うから取り組んでいます。

ミクスドマッチに関しても周りの方から「仕事を選んだ方がいいよ」と言われたこともあります。でもこんなに面白い試合をする選手達がいても伝わらないのかな?ミクスドマッチをすることによって学ぶことが沢山ある。

学びがあるしプラスになると思っているから全部やっているんです。逆に周りから「これいいよ」と勧められても、自分が良いと思わなければ僕は動かないと思います。

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