日本障がい者乗馬協会の事務局長・河野正寿さん
◾️VRで体験する「非日常」の揺れと感動
――現在、日本国内の競技者はどのくらいいらっしゃるのでしょうか?
河野:10名ほどです。やはり非常に少ないのが現状ですね。これは他の競技団体も同じ悩みを抱えていると思いますが、新しい選手の発掘に難しさを感じています。
――先ほどVRで乗馬を体験させていただきましたが、想像以上に視点が高く、揺れも激しいことに驚きました。
河野:馬術はどうしても「実際に体験する」ハードルが高いスポーツです。それが魅力的な「非日常性」でもあるのですが、一方で身近に感じてもらいにくいという課題もありました。
そこで前回のイベントからVRを活用し始めました。まずはこの独特の揺れや視線を体験してもらい、「乗馬ってこういうことなんだ」と知ってもらうきっかけになればと思っています。
――あの揺れを支えるには、かなりの体幹が必要そうですね。
河野:あの「揺れ」が良いんです。揺れるからこそ、普段使わない筋肉を自然と使うようになり、それがリハビリとしての効果にも繋がります。
もちろん技術レベルに合わせて、馬の歩かせ方は調整します。例えば、両足が欠損していて普段は車いすで生活されている方でも、海外では立派な選手として活躍されている方がたくさんいらっしゃるんですよ。
